エッセイコーナー
578.あれから10年「震災の記憶」  2021年3月11日

あれから10年、長いのか、短いのか・・・。
「激動の10年」われわれ東北の人間にとっては「失われた10年」と云っても過言ではないのではないだろうか。
2011年3月11日(金)14時46分18.1秒発生の東北地方太平洋沖地震により、被災した我が家の土蔵や門の傷は未だに癒えず、「我が家の遺構」としてそのまま残っている。
大津波により壊滅状態となった太平洋沿岸部の復旧・復興は確かに進んではいるようにみえるが、十分とは云えないのではないだろうか。避難者の帰還状況についても、とても進んでいるとは云い難い状況である。
特に原発事故による避難者は、まだ、3万5,725人もいるとのこと。また、避難生活による体調悪化などにより、自殺した人たちを含めると震災関連死者数は3,767人。そのうち2,313人が、原発被害に苦しむ福島県民であり、6割以上を占めているとのことだ。
放射能汚染の処理にしても、とても順調にいっているとは云い難い状況だ。

汚染水の処理方法、880トンもあるとみられるデブリの取り出し、汚染土の処理、それらの最終的な処分方法や処分地はどうなっているのだろうか。
云い尽くされた言葉だが、「トイレ無きマンション」はたしていつまでもつのであろうか。
日本の国土は世界の陸地面積の約0.3%、3/1000にも満たない小さな島国である。しかしながら世界で起きるマグニチュード6以上の強い地震のうち、日本は約20%を占めている。世界で起きる1000回の地震のうち、200回は日本で起きているのだ。まさしく日本は超地震大国である。
安易に口を衝く「想定外」と云う言葉。
この軽忽な「3文字」でどれだけの人たちが命を落とし、傷つけられているかを、真剣に考えなければならないのではないだろうか。

◆東日本大震災の折、エバーグリーン・グループ(長栄集団)の張榮發(故)元総裁をはじめ、台湾の人たちから多くのご支援を頂戴し、本当にお世話になった。
「朝の果物は金」今後、朝の果物は台湾パイナップルをチョイスしたい。

東日本大震災10日間の記憶  2011年3月26日
102歳の自殺
福島地裁判決受け東電幹部3人が謝罪。102歳の自死から7年。ようやくたむけられた線香


フォト短歌「黒き信号」
     

イタリア制作の原発映画


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