エッセイコーナー
223.愛他的精神  2017年1月11日

弥勒菩薩の高貴で穏しかる微笑みは、衆生済度を願い、高尚で慈悲の精神に溢れ、民衆の幸福をただひたすらに願う一途なお姿が、ひしひしと伝わってくるようだ。
その弥勒菩薩のように、自己愛よりも他者(人)愛、仁愛や博愛を重んずる姿勢こそが、崇高で尊く、心底から尊崇の念を持って拝顔したいと思う対象であり、象徴と云えるのではないだろうか。

一昨日の1月10日早朝、新春の恒例行事である「開門神事福男選び」が兵庫県西宮市の西宮神社で行なわれた。
約5000人が集い、そのなかからくじ引きによる258名の当選者が、開門と同時に境内を2百数十メートル先の本堂に向かって疾走する。
見事先陣を切ったのが、岩手県大船渡市出身の鈴木隆司君(21歳大学生)であった。
彼は5年前の中学生当時、東日本大震災による巨大津波の災禍に見舞われ避難生活を余儀なくされた。

福男の栄冠を掴み、インタビューに答えた際、「僕は中学生の時に東日本大震災を経験しているので、今年1年被災がなく、皆さん安全にしていける年になれば」と話していた。
その言葉に、仁愛や博愛の精神が溢れ、他者に配慮するその姿勢は、正に弥勒菩薩の精神の根幹をなす、高貴で高尚な精神を彷彿とさせた。
そんな愛他的精神を持つ人物にこそ、夢を叶えてもらいたい。
弥勒菩薩に手を合わせながら、しっかりと彼にエールを贈りたいと思う。

余談
弥勒菩薩の物柔らかで情け深い微笑みを拝覧する度、いつの間にかファンクラブの一員となった元タカラジェンヌの花總まりさんを思いだす。
是非ともその可憐で淑やかであたたか味のある花總さんの微笑みが、沢山の人たちにも届くことを願うばかりである。

フォト短歌「花總まり」


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