エッセイコーナー
193.あかぎつね幸太  2016年6月3日

先日の昼下がり、農免農道を南下していると、奥州市胆沢区若柳地内の休耕田で、キツネらしき生き物が尻尾を横になびかせながらウロウロしているのが目にとまった。
犬でないことは一目瞭然。慌てて車を止め、助手席に常に携帯する一眼カメラを取り出し、徐ろにシャッターを切った。本来キツネは警戒心が強く、一般的には昼日向、人家近くではあまり見かけないのが普通だ。
あのキツネは人の気配が然程気にならないとみえて、車が近くを走っても逃げる素振りをみせなかった。人懐っこそうなキツネであった。人家近くで育ち、餌付けされたか、人の手によって育てられたのだろうか。

東日本大震災があった5年前の6月、夜な夜な路上で遊ぶ子狐と出逢い、その愛くるしさに、災禍によって落ち込んだ心を癒やされたことを思い出したのだった。

話題は変わるが、先日、親の躾によって山中に置き去られた小学2年の男の子が無事に保護されたとの吉報が入った。
行方不明となった地点から直線距離で約10km、駒ケ岳演習場内にある自衛隊の演習用小屋で6日ぶりに保護された。
兎にも角にも無事で何より。常識、事の善悪をしっかりと弁えた強い人物に育つのではないだろうか。

子狐ごんたとの思い出
子狐ごんたとの出逢い(その1)
子狐ごんた(その2)


フォト短歌「あかぎつね幸太」  



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