エッセイコーナー
176. 3.11平泉浄土のあかりin毛越寺日程  2016年3月7日

東日本大震災から間もなく5年目を迎える。各地で、犠牲者の追悼イベントが企画されている。
岩手県一関市では午後5時半より、一関市役所前の噴水広場で「一関・追悼夢あかり」が行われる。

また、平泉町でも毛越寺の境内を会場に、「3.11平泉浄土のあかりin毛越寺」が行われる。
毛越寺は、震災のあった2011年のお盆より、毎年8月16日の送り盆に被災者の鎮魂と世界平和を祈願し、境内の大泉が池に灯籠を浮かべる法灯会(ほうとうえ)が行われている。それに加えて4日後の3月11日(金)にも、「平泉浄土のあかり」として500個の夢灯りを境内に並べ、被災者の鎮魂と世界平和を祈願する。

ご周知のとおり、平泉は奥州藤原3代、特に初代の藤原清衡公が唱えた浄土思想を脈々と継承し、今に至っている。
西暦1126年(天治3年)、中尊寺を草創した事情などを記した落慶供養願文(正確には嘉暦4年から建武3年前後に藤原輔方や北畠顕家らによって書き写されたものとされ、原本は残っていない)が今も大切に保管されている。
そのなかで、全ての霊、つまり人であるなしに係わらず、生を全うできなかったあらゆる生き物の魂を全て平等に浄土に導きたいと願う想いが、根底を成している。 

また、 願文の一節にもあるように、「聚蚊之響尚成雷 千僧之聲定達天矣」つまり「集まった蚊の羽音は雷鳴を成し、千僧の読経は天まで届く」の如く、大勢の想い、願いが一つに集まることによって、必ずその想いや願いは天に届くのではないだろうか。
是非とも集まって、天に召された犠牲者に皆さんの想いを届け、早期復興の実現と世界平和を祈願して頂きたい。

<3.11平泉浄土のあかりin毛越寺日程>
日時:2016年3月11日
    15:30 スタッフ集合、浄土のあかり設置開始
    17:00 浄土のあかり点灯
    17:15 開場・開会式
    19:00 毛越寺本堂にて法要
    19:30 閉会式、
    20:30 後片付け終了、スタッフ解散
場所:毛越寺境内 岩手県西磐井郡平泉町平泉大沢58 電話:0191-46-2331
主催:特定非営利活動法人みんなでつくる平泉


夢灯り  


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