エッセイコーナー
648.収束の曙を待つ  2021年12月23日

11月25日、南アフリカで感染が確認され、保険当局が発表したオミクロン株の感染は、12月16日のWHOの報告では89カ国に広がっているとのこと。
大阪では市中感染が確認されるなど、日本でも既に感染者の報告がある。
南アフリカでの報告から約1ヶ月になるが、おびただしい勢いで広がっている。特に、アメリカやヨーロッパの感染拡大がとまらないようだ。
イギリスの保険当局の報告では、デルタ株を含めたコロナ感染者は既に10万人を超えているとのこと。
そのうち約10%以上の12,000人がオミクロン株とのことであり、医療の逼迫が懸念されている。
アメリカでも既に医療機関が逼迫している地域もあるなど、感染者が急速に増加しているようだ。

島国である日本のメリットは、水際対策を徹底することによって感染拡大は抑えられる筈だが、徹底した水際対策はなされているのだろうか。
同じイギリスも島国だが、感染拡大が止まらない要因は何と云っても「油断」が原因であろう。
ワクチン摂取が進んでいるとは云え、一時的な感染低下に繋がり、そのことによって警戒心を低下させたことが考えられる。海外のニュースなどを観ると、人混みの中をマスク無しで平然と歩き回り、平気でツバを飛ばしながら談笑し、飲食を楽しんでいる。勿論、それが本来の姿であり、望ましい光景なのだが、時期尚早であることは否めない現実である。
その点我々日本人は、他者への配慮や気遣いなど、常識的な国民であると思う。但し、ちょっとした油断が感染拡大に繋がることを忘れてはいけない。気を引き締めながらも、注意深く、ただただ収束の曙を待ちたいものである。

552.後藤新平待望論>>


フォト短歌「貧すればドンする」  


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