エッセイコーナー
313.歌集『青き溟渤』  2018年7月21日

いつもなら、写真に短歌を詠み、時には詩を加え、更にはエッセイを添えたフォト短歌エッセイ集を編纂しているが、今回は380首を収めた歌集を作ってみることにした。
現在私が所属する短歌結社「まひる野会」が刊行する短歌雑誌『まひる野』に、掲載された歌稿を中心に、決して忘れないようにと東日本大震災を詠んだ震災詠40首を添えた。

本のタイトル名は、歌集『青き溟渤』
私はこれまで、単体としての歌集には全く興味を持っていなかった。況してや通常の自費出版では予算的に厳しい。
そんなことから、資金がなくとも出版できる方法はないものかと色々模索していた。そこで目に止まったのが、1冊からでも制作可能なオンデマンド出版だった。

なかでも、フォトブックの編集過程を経ることによって、カラー版の著作物が、しかも一般的な出版方法と比較するとかなり低価格(但し単価は高い)で出来ることを知った。
但し、印刷と製本以外、編集や加工など全て自分自身でやる必要がある。誤字脱字など、間違い箇所を編集者が指摘してくれる訳でも、訂正してくれる訳でもなく、推敲も全て自分の目、自分の手を頼る以外にないのである。

そんな実情の下、時間の許す限りこつこつと作業を進め、今まで4作のオンデマンド出版を実現してきた。この度、出来上がった歌集『青き溟渤』は、私にとっては5作目の刊行物となる。
今後、単体としての歌集を出版する予定は現在のところないが、オリジナルの写真に短歌を詠み、時には詩とエッセイをコラボするフォト短歌エッセイ集は、私のライフワークの一つとして、出来る限り続けていきたいと思っている。


フォト短歌「マグカップ」


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