エッセイコーナー
72.脱原発をめざす首長会議  2014年2月20日

先日行われた東京都知事選で、大差をつけ、自公が推す舛添さんが圧勝した。当初は、日本のエネルギー問題、特に原発の是非を問うた選挙として日本中の注目を集めていた。
折しも、選挙当日は東京のみならず過去に類を見ない程の大雪に見舞われ、また、ソチオリンピックの影響もあってか投票率の低下は避けられなかったようだ。結果的には、「原発云々は争点にならず」と報じられていたが、形としては原発廃止論が否定された格好となった。

以前ある番組で、「原発さえなかったら、こんな生活しなくて済んだのに……」と、福島原発で被害を被り、余生を静かに暮す筈だった安住の地を、無理やり奪われ、再生活の場を求めて路頭に迷うご高齢の女性が、涙ながらに訴えているシーンが今でも脳裏から離れない。
東日本大震災から間もなく3年目を迎えようとしている。

今回の都知事選でも、「エネルギー問題は国の問題だ」「脱原発運動に選挙を利用するのは筋違いだ」「センチメントだ」との声が聞こえてきた。
しかしながら先ず地方から、特に被害を被った各自治体から声を大にして発信していかなければ、国全体が正しい方向へと向かわないのではないかと私は思う。

各地方自治体の首長らが集い、原発ゼロを目指すサークルがあって日々加入者が増えているようだ。
福島原発事故で直接被害を被った自治体はもとより、風評被害などで間接的な苦しみを味わった自治体、たとえ被害はなかったにしても、日本の将来を真剣に案じ、子や孫、ひ孫や玄孫など、子孫や末裔の健康で健全な生活を未来永劫願うのであれば、真剣に考えて頂きたいものだ。

原発に代わるエネルギーとして、太陽光や風力など、クリーンで再生可能な自然エネルギーが注目を集め、各地でその建設が進んでいるようだ。
私の住む一関市でも、ズラッと並んだ太陽光パネルが目に留まり、着々と進んでいることに、将来への明るい展望を多少なりとも実感できる。

また、私が住む岩手県を例にとると、何と言っても自然豊かな土地柄である。水力や風力、地熱などのエネルギーを十二分に活用できる筈だ。特に、里山資本の観点から、豊富な森林資源を生かさない手はない。
岩手県に於ける森林の面積は、県全体の77%、118万ヘクタールを擁し、日本では2番目の広さ(県森林保全課平成13年度資料より)を誇っている。餅屋は餅屋、馬は馬方。
地の利を活かした有効的活用により、原発に頼らぬ安全でクリーンで再生可能な自然エネルギーの発展の為に、イノベーターとなり、オピニオンリーダーとなって大いに前進して頂きたい。そして日本、いや世界に向けて発信して頂きたい。


  

脱原発世界会議で訴えた福島の小学4年生の言葉

≪return
ブックオフオンライン