エッセイコーナー
802.チャットGPT禁止論に思うこと  2023年4月16日

昨日、現職の総理を狙った爆弾テロがあった。幸い大惨事には至らなかったものの、もう二度とこんなことは起こらないで欲しい。動機などはこれから判明するだろうが、動機云々の問題ではない。

さて、先日の地元紙に「リユース活動促進で協定 広域行政組合とジモティー」とあった。
当地、岩手県一関市では、人口が減少しているにも拘わらず、一人一日当たりの家庭系廃棄物が減らないことから、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進する目的から、地域情報サイト(ジモティー)と協定したとのことである。
以前から度々私もジモティーを利用しているが、私の場合は不用品の処分というよりも、入用な物を安く手に入れる為に利用している。

インターネットの普及により、色んな繋がりや価値観の共有が出来るようになった。また、以前と較べて大幅に視野と双方向による繋がりも広がった。
デジタル化など、技術の革新や進歩によって利便性が高まり、生活にゆとりが出来るようにもなった。
AI技術やAGIの進歩により、それらの利点は更に加速するであろうことは自明の理であり、技術の進歩は誰にも止められない。

ところが、別の記事を見ると、AI技術の進歩を象徴するかのような、俄に注目を集めているオープンAIの対話型人工知能「チャットGPT」が、欧州では禁止論が浮び上っているとのこと。
イタリアでは既に、3月末に禁止したそうだ。
理由は「個人情報の保護に懸念がある」とのことである。
また、利用者の会話や有料契約者の支払い情報に関するデータ侵害が報告されたとして、米国でも高性能AIが社会に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、非営利団体が基盤技術の開発中断を要請していると云うのだ。

何でもそうだが、進化の過程には色んな問題がつきまとうものだ。目まぐるしい技術の進歩に、周りがついていけないと云うのが実情であろう。
日本でも検討中とのことだが、技術の進歩を強制的に抑え込むようなことは決して良いことではない。
仮に、世界の9割の国が抑え込んだとしても、残りの1割の国は更に技術の進歩を願うだろう。そうなると更なる技術や情報の格差が生じ、取り返しのつかない状況になる可能性がある。

いずれにしてもAI利用のルールの整備や改正などによって、一般的利用は時間の問題だと思うが、仮にAIの開発や技術革新を中断するよう求めるのであれるば、先ず以って軍人用AIロボットの中止を求めるべきである。
殺人兵器の進歩は物凄い勢いで進んでいる。
約ひと月後の5月19日から3日間、先進7カ国(G7)広島サミットが開催され、チャットGPTのことも話題に上るだろうが、合わせて軍人用AIロボットの議論を深めていただきたい。


フォト短歌「AIロボ」 フォト短歌「ノビルのび」


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