エッセイコーナー
477.煩悶社会  2020年4月14日

連日連夜、テレビのスイッチを入れると「コロナ、ころな、故露無……」
死者の数何名、感染者は一日に数百名増、やれ政治が悪いだの、官僚はいったい何をやっているのか等々、コメンテーターの話を聞く度ただただ気が滅入ってくるばかりだ。
確かに、目に見えない敵を相手に、危機感や恐怖心を煽り、不要不出の自粛や三密を避ける呼びかけは非常に重要だ。
しかしながら、先の見えない不安ばかりを煽り立てると、疑心暗鬼、不安ばかりが脳裏を過り、脳内は「不安の二文字」に占拠され、支配される。それでは明るい兆しや希望が見えてくる筈がない。

報道各社にお願いしたい。
新型コロナ関連の話題でも、前向きになれるような、希望を与えるような報道を更に発信していただきたい。
例えば先日、オーストラリアのモナシュ大学研究チームが発表したイベルメクチンについてなど。
開発者のノーベル医学生理学賞受賞者で北里大学特別栄誉教授の大村智(84)先生の人となりや、特許権を放棄し、WHOを通じて10億人以上にイベルメクチンを無償提供するなど、筆舌に尽くしがたい善行を是非とも紹介していただきたい。

また、マスクの材料をお年玉やお小遣いで貯めたお金から捻出し、自らの手で600枚ものマスクを作り、山梨県に寄付した中学1年の女の子のことなど。
ソフトバンクの孫正義会長による月産3億枚のマスク無利益での供給などなど、他にも善意の行為は枚挙にいとまがないほどある筈。そのような心温まる話や、前向きになれそうな話題をもっともっと紹介すべきではないだろうか。
このままではただただ不安感ばかりが煽られ、煩悶の社会が蔓延り、不安から他者を傷つけるなど、治安が乱れ、犯罪が誘発されるなど、荒んだ状況に陥るのではないかと危惧している。

一方で、現在日本はもとより、世界各国で使命感を持ち、自分の身を危険にさらしながら目に見えない敵と戦っている医療従事者に、心から敬意を表したい。本当に頭が下がるばかりである。
大震災の時もそうだったが、医療関係者の活躍、踏ん張りによって今があると云っても過言ではない。
本当に、本当にありがとう。

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