エッセイコーナー
325.国際平和デー  2018年9月20日

人はなぜ
騙し合い 罵り合うのか
人はなぜ
傷つけあい 殺し合うのか

人の命は儚い
人の心は傷つきやすい

だからこそ 尊い
だからこそ 切ない

お金を奪い 心を踏みにじり
家を壊し 土地を奪う

戦火の下
鵜川の小鮎の如く
無抵抗な子どもらが
茫然自失として泣き叫ぶ
老夫婦が逃げ場を失い
露頭に迷う
どこを向いても
どこに行っても
安全な場所などないのだ

焦げた匂いと
土埃ばかりの廃墟の中で
瓦礫に埋もれながら
その瓦礫を縫うように 右往左往するばかり
将来を考えろと諭したところで
ただただ虚しい言葉として過ぎるばかりだ

明日のことより 今日一日の無事を
ただただ祈り 願うばかり
今日一日のことより 今その時々の平和を
ただただ祈り 願うばかりだ

灰色の心を持たぬ無人機がシリアの空に無慈悲を運ぶ

無垢なりし未来を築く子供らのシリアの空は泡沫の夢


今現在推定で3,000万人、なんの罪もない子ども達が避難生活を余儀なくされている。
武力による紛争がその主な原因だ。
先月の9日、内戦状態のイエメン北部サーダ州で、子供たちが乗ったバスが空爆を受け、43人もの子供たちが犠牲となった。今月に入ってサウジアラビア主導の連合軍が誤爆と認めた。
憤りを通り越して虚しさに苛まれるが、そんな悲劇を無くそうと、NPOピース・ワン・デーの創設者ジェレミー・ギリー(イギリス人)さんが国連に呼び掛け、2001年の国連決議で、9月21日を国際平和デーとして採択された。
戦争や紛争のない平和な一日が、365日に発展することを願いながら。明日がその国際平和デーである。

明日の国際平和デー 一日が、兎にも角にも平和で何事もない穏やかな一日であり、それが二日後、そして三日後と続くことを願うばかりだ。
現在日本海を挟む隣国二国の首脳が相見し、長い戦争状態に終止符を打つべく、平和交渉を坦々と進めているようだ。
共に手を取り合って日本を非難するようでは困るが、和解し、仲良くすることは非常に良いことだ。核を徹底的に処分し、まっさらな状態で、世界と共に歩んでいただきたいものである。


フォト短歌「シリアの空」  


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