エッセイコーナー
205.希望郷いわて国体公開競技パワーリフティング大会3日後に迫る  2016年9月7日

いよいよ、希望郷いわて国体公開競技(パワーリフティング大会)が3日後に迫った。
思えば、今から8年前の2008年。元・日本パワーリフティング協会専務理事の東郷達男(故人)先生より、パワーリフティング競技が、2015年の和歌山国体から公開競技として位置づけられ、翌年の岩手国体は2回目となる。
「非常に大事な大会になるので是非頑張ってほしい」「8年後とは云え、あっという間に時間は過ぎるので、今から少しずつで良いから準備に取り掛かって欲しい」旨の連絡があった。
我県に於いては、選手層の薄さや、組織としてはまだまだ脆弱であったことから、当時の体制では、とてもじゃないが開催は無理だと思っていた。しかしながらやらざるを得ない状況にあった。

早速理事会を開き、8年後に照準を合わせ、準備に取り掛かることとなった。
先ず初めに、パワーリンフティングに興味をもってもらい、県内の選手を育てるべく、いわて力祭りなどのイベントを開催することになった。
力祭りではベンチプレスやアームレスリング、ボディビルなど、日頃の鍛錬やトレーニングの成果を発揮し、表現する場として企画し、提供を試みた。
その成果によってか、選手層は多少なりとも厚くなったようだ。また、それと同時に、組織の脆弱性を解消すべく、協会役員の数を増やし、組織固めに力を注ぐことにした。

勿論、一般的な競技種目と違って選手の数はそんなに増える訳ではない。
本来なら、パワーリンフティングの3種目(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)は、あらゆる競技に於いて、パワーUPやパフォーマンスの向上に結びつく基礎トレーニングがそのまま競技になっている。その為潜在的競技者数は80万人を超えると目されている。
ただ実際の競技ともなれば、徹底した厳格なルールに縛られることなどから、敷居が高いと云うイメージを持たれているようだ。

余談はさておき、我が県の組織も盤石とは云い難いが、隣県協会のご支援を頂戴しながら、一昨年には北海道・東北ブロック大会、昨年5月には全日本ジュニア・マスターズ選手権大会と大規模な大会を開催し、いよいよ本番の国体を迎えることとなった。
日本パワーリフティング協会の佐々木健治副会長のご指導の下、か細い神経を更にすり減らし、ストレスと真っ向から立ち向かいながら、時にはブチ切れそうになりながらも、なんとかかんとかここまで漕ぎ着けることができた。
泣いても笑ってもあと3日後の午前9時には開会式が始まる。スクワット、ベンチプレス、デッドリフトと2日間に渡る熱き戦いが此処弁慶縁の地、平泉で繰り広げられる。無事、何事も無く、閉会式を迎えられることを心底願ってやまない。


フォト短歌「公開競技」  



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