エッセイコーナー
156.幼なじみの記念講演  2015年11月22日

久方ぶりに小中学校時代の同級生らが集った。
少子化が進み、生徒数の減少により20年前に母校(相川小学校と舞草小学校)が統合になった。
本日その20周年記念式典が、一関市立舞川小学校の体育館で行われた。
その式典の記念講演に、幼なじみが招かれ、その講演を聴講すべく我々同級生らが集まった。会場の前方には生徒らが並び、その後方には多くの市民が陣取り、熱心に耳を傾けていた。

表題は「舞川のことば みんなのことば」
小学生でも分かるように、方言の良さ、言葉の面白さを丁寧に噛み砕いて話していた。

講演者は国語学者の小野正弘(明治大学)教授。氏は『三省堂現代新国語辞典(第五版)』の主幹編集人を務め、特にオノマトペの分野では知る人ぞ知る研究者であり、『擬音語・擬態語4500日本語オノマトペ辞典(小学館)』や『オノマトペがあるから日本語は楽しい―擬音語・擬態語の豊かな世界 (平凡社新書)』や『オノマトペと詩歌のすてきな関係(NHK出版)』などの著者として活躍している。
また、2013年6月11日放送のクローズアップ現代(NHK)には解説者として出演している。

講演を熱心に聴講していた子供らが、これを機会に、国語の面白さ楽しさに触れることによって日本語の文化的価値を承継し、第2第3の国語学者として育っていくことを願っている。

日 本初の近代的国語辞典『言海』の編集人であった国語学者の大槻文彦翁も、同じ一関市出身であり、また同じ岩手県出身者では言語学者の金田一京助翁、俳人の 石川啄木や詩人の宮沢賢治も、比喩的表現や擬音語・擬態語、季節感豊かな語彙などを取り入れた作品を通して、日本語の魅力を発信している。
岩手県の澄み切った空気を吸い、清らかなせせらぎを耳にし、満点の星空に見守られる風土が、そう云う人材を育てるのではないかと、改めて思いながら会場を後にしたのだった。

この後は、煮売り酒屋おのでらにて、久方ぶりに今日の講演のこと、子供時代のことなどを酒の肴に、美味しい手料理に舌鼓を打ちながら酒を酌み交わしたい。勿論ほどほどに……。


 


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