エッセイコーナー
166.昭和一桁の母は強し  2016年1月26日

今朝の冷え込みもかなりきつかった。
いつものように起床後は真っ直ぐに洗面台に向かい、まず最初に手を洗ってから次にうがいをするというのがいつもの流れだ。
我が家の洗面台は給湯器から幾分離れている為に、お湯が出るまで暫く時間がかかる。勿体ないと思いながらも、その間蛇口は流しっ放しにするのだが、今朝はいくら待っても、流しっ放しにしても一向に温かさを感じとれない。
「待てど暮らせど返事はこない」てな感じだろうか、冷たい水がザワザワと流れるばかりだった。

「変だな!」と給湯器を確認しに行ってみると、エラー表示の点滅ランプが冷ややかにピカピカと光っていた。
再度電源を入れ直してみたが、警告音とともに、「メーカーに問い合わせるように」とのアナウンスが流れるばかり。
我が家は台所や風呂場、洗面台が結構離れており、ましてや灯油を燃料にしていたためか、据え置き用の比較的大きめの給湯器を使用していた。
このくそ寒い時期の故障は、意気消沈とともに頭痛をもたらす。色んな意味で!

急遽、販売店に連絡を入れて修理を依頼すると、製造メーカーは既に給湯器製造部門から撤退しているとのこと。
古さもあってか部品はもう入手困難、新品の購入を勧められた。
購入時は大手メーカーなので安心だと思っていたが、更なる頭痛をもたらす結果と相成った。
いやはや、なんとしたことか!

この心境を三十一文字にすると
大手とて なんの保証も なかりけり いったいどこを 信ずるべきか ……。

今迄は1台のみに頼ってきたが、今後は台所用にコンパクトな湯沸し器も備え付けるべきか。リスクの分散を図っていかねばならない。
風呂は2・3日入らなくとも問題はないが、食器洗いは大変である。皮膚を突き刺すような冷たい水ではとても洗ってはいられまい。お湯を沸かし、難を逃れることは勿論可能だが、不便であることには違いはない。

販売店にいつ使えるのかを確認すると、設置まで2・3日はかかるとのこと。
こりゃ大変だと、昭和8年生まれの母に話すと、5年前の東日本大震災の時は5日間も電気がこなかった。
「何の問題もない」とひと言。
「流石昭和一桁は強し」と改めて感じた次第であった。


 



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