エッセイコーナー
197.パン工房マルキ「思い出の味」 2016年7月2日

昨日の新聞に「2万冊の古本市」との記事が目に留まり、奥州市江刺区を訪れた。また、主催者の名前に見覚えがあったことも向かった理由の一つである。
もし仮りに、その主催者が旧知の人物であったにしても、店番をしていたお二方にはその面影は全くなかった。30余年の歳月、お互いの変貌ぶりは計り知れないものがある。
また、お目当ての本はなかったものの、折角来たので、『心にしみる名僧名言逸話集』を購入することにした。後でじっくりと繙読させて頂き、心を満たしたい。

また、折角奥州市迄来たのだから、心の他にお腹も満たしたい。そんなことで真っ先に脳裏に浮かんだのが隣町、水沢区のパン工房マルキだった。水沢に訪れる際には度々訪れてはいるものの、ここ暫く遠ざかっていた。
久しぶりに寄ってみると、流石は人気店、相変わらずお客さんが多い。次から次と客足が絶えない。
私のお目当てはデニッシュ系なので、直ぐにもそのコーナーに行きがちだが、はやる気持ちを抑えつつもじっくりと見て回ることにした。
すると、実に懐かしい、高校時代の昼食には校内の売店で購入し、毎日のように口にしていた「ピザパン」が目に飛び込んできた。

以前訪れた時には無かったように記憶(あったかも知れない)している。
なので以前訪れた時、店員さんに「昔よくピザパンを食べたもんだ」と話した記憶があるが、そのひと言が切っ掛けとなって復活(復刻)したのだろうか?
だとすれば逆に責任を感じる。また来店しなければ。
ともあれデニッシュ系を購入し、勿論ピザパンも購入して懐かしの味に舌鼓を打ったのだった。
今更云う迄もないがパン工房マルキさんのパンは全て美味しい。デニッシュ系のみならず、立ち寄った時は必ずと云っていいほど購入するのが「たまごパン?」だ。これがまたたまらなく美味しい(個人差あり)のである……。

復刻と云えば、音楽も復刻版が多い。
山口百恵の元歌や八神純子の復刻、「さよならの向う側」もいいが、ある企業のCMのBGMとして、暫く前に流れていたTeNの復刻版には、雄大さと悠久の時の流れが漂い、云いようのない魅力を感じる。
(TeN とは「A Hundreds Birds」のボーカルの一人)


フォト短歌「ピザパン」  


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