エッセイコーナー
378.私の名曲  2019年5月7日

「古の学者は己の為にし、今の学者は人の為にす」と云う格言を以前何かの本で読んだ記憶がある。
古(いにしえ)の学者、つまり昔の学ぶ者はひたすら自分の研鑽の為に学んだものだが、今の学ぶ者たちは体裁を気にしながら、ええかっこしいの為に学んでいると云ったニュアンスだろうと解釈している。勿論、イワズモガナ、それは学問だけに限ったことではない。
外見だけ繕っても、中身が伴わなければ無意味だと云わざるを得ない。

「ボロは着てても心は錦・・・」こんな歌詞が一時期、一世を風靡した。
水前寺清子の『いっぽんどっこ』の歌詞の一部だが、その詩に、子供ながらも随分と勇気づけられ、励まされたものだ。音楽の持つ力、影響力は実に大きい。

世間では10連休と云うことで、今年のゴールデンウィーク中、行楽地は何処に行っても大賑わいだ。
しかしながら、東北地方の稲作農家にとってのゴールデンウィークは、農業三昧に喘ぐ期間なのである。とても観光どころの話ではない。
行楽日和に心惹かれながらも、如何ともし難い現状に、嫌悪感や卑屈感に苛まれるのである。
そんな時にこそ、何かに頼ろうとしたり、癒やされたいと思うものだが、その一つが音楽である。

紆余曲折のあった若い当時は、前出の『いっぽんどっこ』もそうだが、特にベートーベンの『交響曲第9番』の影響は本当に大きかった。ふつふつと心底から湧き上がるものを感じ、気力が漲ってきたものだ。勿論今でもそうだ。
また、ちょっと前迄は、Bank Bandの『to U』やTeNの『さよならの向こう側』、AIの『Story』、などなど有名どころは勿論だが、私にとって特に印象に残る曲は、秋田市在住のミュージシャン、川崎ツトムさんの『逢いたくて』と云う曲だ。秋田内陸鉄道の応援ソングとして川崎さんが作曲したもの。自身がギターを弾いている。
川崎さんのその他の曲も、心の琴線に触れる曲が実に多い。
私のYoutube動画のBGMには、川崎さんの曲を使わせていただいている。

また、最近ハマっているミュージシャンでは、ピアニストの西村由紀江である。
西村さんの曲を聴いていると、非常に心が和み、静かになれるのである。そんな曲を聴きながら、心静かに、余裕を持って今後の人生を歩みたいものだと思う今日このごろである。


以下は川崎ツトムさんの曲をBGMに使わせていただいたYoutube動画の一部(曲名は下段に表示)
『逢いたくて』
『何時も傍にいるよオルゴールバージョン』
『デイアフター』
『セレナーデ』 『ながれゆき』
『慈しみ』
『夏のタペストリー』

フォト短歌「心の窓」    


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