エッセイコーナー
322.もち食文化の一関  2018年8月24日

岩手県南地区の一関市は、もち食の盛んな土地柄である。当地のもち文化は伊達藩の流れをくみ、
冠婚葬祭時は勿論、季節の節目やめでたいことがある度に、餅が食卓を賑わしている。
独自の創意工夫により、その種類も豊富で、一説によると3百種類以上もあると云われている。餡こやズンダ、クルミやゴマ、じゅうねやエビ、納豆やショウガ、ふすべもちなどなど、決して飽きることはない。
その為、当地域はもち米の栽培も盛んであり、岩手県の必須銘柄である「こがねもち」「ヒメノモチ」及び「もち美人」を中心に栽培が盛んだ。
餅はなんと云っても腹持ちが良く、労働やスポーツなどのエネルギー源としてもってこいだが、勿論食べ過ぎは・・・。

当地はそんなことから、世嬉の一酒造三彩館ふじせいを初め、もち料理を出す旨い処が多い。
また、11月上旬には、全国もちサミットと銘打って料理自慢が集い、餅の創作料理を競い、振る舞っている。  
昨年も大いに盛り上がり、年々盛況を博している。  
只今、今年の参加者を募集している。是非とも盛況であることを願うばかりだ。
そんなもち文化を全国にPRしようと、一関もち食推進会議の製作で、マガジンハウス(コロカル)と一般社団法人世界遺産平泉、一関DMOが制作したプロモーションビデオが公開されている。

内容は、一関市本寺地区を中心に、今年3月に廃校となった一関市立本寺中学校を取り上げ、在校生だった主人公(ユナ15歳)が、祖父の拘る杵と臼で餅つきに協力して、亡き祖母を送り、偲ぶと云ったあらすじだ。
長閑な山間鄙村の風景と牧歌的な背景のもと、少女の複雑な心境をオブラートに包みながら、軽妙なタッチで淡々と表現している。
制作は蒼井優主演の映画『たまたま』の監督であり、300本以上のCMを手がける小松真弓さんと、世界各国で個展や美術展への招待出展を実績に持つ広川泰士さんが撮影を手掛けたとのこと。
当編以外に、1時間もののフルバージョンがあり、今後劇場やイベントでの上映が展開される見込みだ。

因みに、祖父役として渋い演技をみせる白髪の出演者は、一関市舞川の蓬田地区に伝わる蓬田神楽の庭元、蓬田稔さんである。CMの後半部には、舞川の金山棚田行山流舞川鹿子躍で締めくくられている。


フォト短歌「餡子餅」 フォト短歌「もち本膳」

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