エッセイコーナー
455.福は内『オノマトペ 擬音語・擬態語の世界』  2020年2月4日

節分の昨夜、「鬼は外、福は内」と、豆まきをした効果だろうか、自宅に戻ってみるとテーブルの上にA5サイズの封筒が置いてあった。発送元は(株)KADOKAWA文芸局とある。
なんだろうと急いで封を切ってみると、一冊の単行本が入っていた。
表紙には『オノマトペ 擬音語・擬態語の世界』とある。著者は小野正弘(明治大学教授)。
嬉しくも、竹馬の友である小野正弘君からの贈り物であった。

小野教授は、オノマトペの研究家として多くの書籍を刊行している。
私の知る限りでは、
『日本、語源大辞典』2005年(小学館)では編集員を務め、2009年には平凡社の新書で『オノマトペがあるから日本語は楽しい』を刊行。
2013年にはNHK出版から『オノマトペと詩歌のすてきな関係』、2015年には角川学芸出版から『感じる言葉 オノマトペ』、2018年7月には東洋館出版から『くらべてわかるオノマトペ』などなど、多数の出版物を世に出している。
なかでも2007年に小学館から出版された『日本語オノマトペ辞典(編著)』は現在でも増刷される人気の辞書である。

また、2014年に三省堂から発刊の三省堂現代新国語辞典では主幹編集員を務めている。
テレビやラジオの出演も多く、特に、2013年6月11日放送のNHKのクローズアップ現代ではメイン解説者を務め、国谷裕子キャスターと和気あいあいと話していたことを大変羨ましく思ったものだ。
2017年12月26日放送の「TBSのこの差って何」と云う番組やNHKの「日本人のおなまえっ!」にも出演している。
また、人気番組の「チコちゃんに叱られる・ぼげっとしてんじゃねよ!」にも出演するなど、オノマトペ研究のみならず国語学や日本語研究の権威として、八面六臂の活躍をしている人物である。

私の趣味の一つに短歌があるが、その短歌にもオノマトペは結構用いられている。 
斎藤茂吉の歌集「赤光」833首のうち、8.6%に及ぶ72首にオノマトペが使われ、また、花鳥風月に重きを置く明治以前の和歌から、生活感溢れる身近な題材を短歌に取り入れ、流れを変えたと云われる正岡子規の短歌にも、度々オノマトペが使われている。
以前、私の短歌仲間のひとりが、「オノマトペを用いることによって、一首に丸みがでていいよなぁ・・・」などと話していたのを思い出すが、私の拙歌にも、丸みがでるようにオノマトペを取り入れていきたいと思っている。

一関・文学の蔵30年記念事業「小野正弘教授(明治大学)講演会」  2018年9月23日


フォト短歌「オノマトピーア」



≪return    Tweet   
ブックオフオンライン