エッセイコーナー
142.リオ五輪の汚染対策  2015年8月18日

1年後に迫ったリオ五輪だが、コーツ副会長(国際オリンピック委員会)は、同様に準備不足のアテネ五輪と比較して、「アテネより悪い。かつてない状況だ!」と苦言を呈するほど、準備が遅れているとのことだ。
競技施設の建設や地下鉄などのインフラ整備、それら工事の遅れは未完成スタジアムでの試合が問題視された2014年6月のサッカーW杯(ブラジル大会)以上だと懸念されている。
2020年の東京オリンピックとて、今更ながら大揉めに揉めている状況なのであまり他人のことをとやかく言えないが、環境汚染の問題は重大だろう。

環境汚染と言えば中国が真っ先に思い浮かぶが、ブラジルの環境汚染も深刻なようだ。
昨年8月に行われたセーリングのテスト大会で、水質汚染があまりに酷いと指摘されていた。
「巨大なトイレ」と酷評される程だ。
浮遊する廃棄物は人海戦術でなんとか撤去できようが、問題は汚染された湾内の海水だ。その辺りになると素人なので言及はできないが、井上恭介氏(NHKの取材班)が著した『里海資本論』という新書がある。その中に「カキ筏」の話が出てくる。

嘗て、瀬戸内海では窒素やリンが大量に流れ込み、プランクトンが大量に発生し、中には毒性のプランクトンまで発生しており、瀕死の海と云われていたが、それを救ったのが「カキ」とのことだ。
食べて美味しいカキだが、カキには驚くほどの浄水能力があって、赤潮になる前にプランクトンをせっせせっせと食べてくれるのだそうだ。カキ1個で1日に風呂け1杯分の水を浄化すると云われている。瀬戸内海全体で、65億個のカキが、筏の下で、恐るべき巨大な「天然濾過装置」となって年がら年中稼働し続けているのだ。

1年足らずで完璧にとまではいくまいが、今からでも決して遅くない。
是非グアナバラ湾でも試してみてはどうだろうか。
但し、カキ筏がセーリングレースの邪魔になる可能性は否定できないが……。

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