秋は感傷的になる季節でもあるが、そんな時には音楽に触れてみたい。
秋に聴きたい曲は沢山ある。Net上を探りながら泳いでいると数十曲がヒットする。勿論聴く人の感性によって曲の好みは違ってくるだろう。
また、秋に関するポエムも沢山ある。日本を代表する詩人では、北原白秋の「秋」や、中原中也の「秋が来た」などが挙げられようか。
海外の作品では、フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの「秋の歌」などが挙げられる。
この詩は、第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦の折、レジスタンス(フランス)に送る暗号として、詩の冒頭部分が使用されたことでも知られている。
現在、日本海を挟んで緊迫した状況が続いているが、くれぐれも詩の一節を暗号に使うなどあってほしくはないが、それよりも、暗号を使わなければならない事態になることだけは、絶対に避けてほしいと願うばかりだ。
ポール・ヴェルレーヌの「秋の歌」原文
Les sanglots longs
Des violons
De l'automne
Blessent mon c?ur
D'une langueur
Monotone.
Tout suffocant
Et bleme, quand
Sonne l'heure,
Je me souviens
Des jours anciens
Et je pleure;
Et je m'en vais
Au vent mauvais
Qui m'emporte
Deca, dela,
Pareil a la
Feuille morte.
窪田般彌氏による訳
秋風の
ヴァイオリンの
ながいすすり泣き
単調な
もの悲しさで、
わたしの心を傷つける。
時の鐘鳴りひびけば
息つまり
青ざめながら
すぎた日々を
思い出す
そして、眼には涙。
いじわるな
風に吹かれて
わたしは飛び舞う
あちらこちらに
枯れはてた
落葉のように。
wikipediaより因みに、私が秋に聴きたい曲の一つが、中西保志の「最後の雨」(1992年リリース)である。
<最後のあめ> 伊藤英伸 作
白露の候
盂蘭盆が過ぎ
色取月を迎えると一段と秋の香りや色が増えはじめる
秋とは
物思いに耽ったり
切なさにつらつらとひたりたい季節でもある
そんな時に耳にする音楽がまた切なさを増幅させる
心の奥底に深く深く入り込み
疼き
沁み込み
そして琴線に触れるのである
ドライブ途中にスピーカーから中西保志の『最後の雨』が流れてきた
秋の訪れを心に響かせ
魂を揺さぶるその曲に暫しの間聴き惚れていた
心の琴線の覚醒を呼ぶ
さよならと つぶやく雨の ひとしずく 濡れて来にけり 最後のあめに
Goose house(グース ハウス)の最後の雨も実にいい!! |
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