エッセイコーナー
259.最後のあめ  2017年9月8日

秋は感傷的になる季節でもあるが、そんな時には音楽に触れてみたい。
秋に聴きたい曲は沢山ある。Net上を探りながら泳いでいると数十曲がヒットする。勿論聴く人の感性によって曲の好みは違ってくるだろう。
また、秋に関するポエムも沢山ある。日本を代表する詩人では、北原白秋の「秋」や、中原中也の「秋が来た」などが挙げられようか。
海外の作品では、フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの「秋の歌」などが挙げられる。
この詩は、第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦の折、レジスタンス(フランス)に送る暗号として、詩の冒頭部分が使用されたことでも知られている。
現在、日本海を挟んで緊迫した状況が続いているが、くれぐれも詩の一節を暗号に使うなどあってほしくはないが、それよりも、暗号を使わなければならない事態になることだけは、絶対に避けてほしいと願うばかりだ。


ポール・ヴェルレーヌの「秋の歌」原文

Les sanglots longs
Des violons

De l'automne

Blessent mon c?ur
D'une langueur

Monotone.

Tout suffocant
Et bleme, quand

Sonne l'heure,

Je me souviens
Des jours anciens

Et je pleure;

Et je m'en vais
Au vent mauvais

Qui m'emporte

Deca, dela,
Pareil a la

Feuille morte.


窪田般彌氏による訳

秋風の
ヴァイオリンの

ながいすすり泣き

単調な
もの悲しさで、

わたしの心を傷つける。

時の鐘鳴りひびけば
息つまり

青ざめながら

すぎた日々を
思い出す

そして、眼には涙。

いじわるな
風に吹かれて

わたしは飛び舞う

あちらこちらに
枯れはてた

落葉のように。

wikipediaより


因みに、私が秋に聴きたい曲の一つが、中西保志の「最後の雨」(1992年リリース)である。

<最後のあめ>    伊藤英伸
白露の候 
盂蘭盆が過ぎ
色取月を迎えると一段と秋の香りや色が増えはじめる
秋とは 
物思いに耽ったり 
切なさにつらつらとひたりたい季節でもある
そんな時に耳にする音楽がまた切なさを増幅させる
心の奥底に深く深く入り込み
疼き
沁み込み
そして琴線に触れるのである
ドライブ途中にスピーカーから中西保志の『最後の雨』が流れてきた
秋の訪れを心に響かせ
魂を揺さぶるその曲に暫しの間聴き惚れていた
心の琴線の覚醒を呼ぶ

さよならと つぶやく雨の ひとしずく 濡れて来にけり 最後のあめに


フォト詩歌「最後のあめ」  
   

Goose house(グース ハウス)の最後の雨も実にいい!!
 


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