エッセイコーナー
456.新型コロナウイルス  2020年2月7日

2月7日の午前時点で、中国での感染者数は既に3万人を超え、死者は600人超と、日々感染者、死者ともに増えている。
日本国内でも感染者はクルーズ船の61人を含め、86人となった。
WHOでは緊急事態宣言を出したものの、何故かは分からないがパンデミックではないとの見解を示している。

新型コロナウイルスには特効薬やワクチンが今のところ未だない。
我々の対処方法としてはマスク着用と手洗いやうがいなど、インフルエンザと同じような自己防衛法しかないのが現状だが、極力人混みの中には入らず、「正しく恐れる」ことが大事だと専門家は云っている。
実際感染者の80%は軽度で済んでいるとのことだ。

ただ非常に残念なのは、Youtube等にupされた動画の中に、武漢から河北省の実家に避難した家族の自宅玄関を、大勢の人たちが囲み、鉄の棒や木材を打ち付け、出られないようにしている映像が流れていた。これはあまりにもむごい暴挙である。しかも、「この家には武漢帰りの人がいる」と書いた看板を立てているとのことだ。
何と云うことであろうか。あまりにも非人道的で、非人間的だと云わざるを得ない。
怖いのは誰しもだ。しかしながら人間としてやっていいことと悪いことがあろう。

本日、武漢に住む日本人及び外国籍の家族を迎えに行った第4便(チャーター便)が、198名を乗せて羽田空港に到着した。外国籍の家族について、ネット上では賛否両論だが、尊い家族であることには違いはない。
日本に戻る日本人及び外国籍の家族を、国がしっかりとサポートし、温かく迎え、例え感染者がいたとしても、前述の河北省の住人らのような非人間的な行為だけは絶対に避けなければならない。

武漢に住む日本人を迎えに行った第1便の乗客を、勝浦ホテル三日月が1月29日に191人を受け入れた。
そのことを事前に知らせていなかったことに対し、一部の市民から苦情があったようだが、勝浦ホテルの苦渋の決断に敬意を表したい。
また、千葉県沖に停泊するクルーズ船での発症者の確認により、3千名を超える乗船者が、2週間に渡る待機を余儀なくされるが、そのことに対しても、国の徹底した支援、サポートを期待したい。

今回の新型コロナウイルスは、コウモリ由来やヘビ体内での再集合により、ミンクを媒介として人に感染したのではないか、との説があるようだ。
コウモリと云えばSARSコロナウイルスやエボラウイルス(エボラ出血熱)の自然宿主として知られているが、エボラ出血熱の薬やHIVの薬が効いたとの報告もあるようだが、いずれ原因が究明され、治療薬やワクチンが開発されるものと期待される。いずれにしてもゲテモノ喰いにはくれぐれも注意が必要だ。
武漢には、世界最先端のウイルス研究施設があり、患者の収容施設を急ピッチで建設中のようだが、超大国の威信にかけて、早急に対処策を講じてほしいと同時に、世界の研究者たちの叡智を結集して、新型コロナウイルスの克服を願うばかりだ。


フォト短歌「闇空」  



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