エッセイコーナー
726.尺余の岩魚  2022年9月14日

今年初、と云うよりも2年ぶりになるだろうか。
時間の調整を図りながら、昨日、漸く渓流釣りに行くことができた。
当初は息子が一時帰省した先月に行く予定だったが、生憎の雨。4・5日ぐずついた天候が続いた。
近年の天候はなかなか予見し難い。中流域で雨が降っていなくとも、上流域で、特にスポット的にゲリラ豪雨が降ったものなら鉄砲水となって襲ってくる。渓流釣りのポイントの多くはV字谷にあり、襲われたら逃げ場がない。
現に先日、中国の四川省で鉄砲水に巻き込まれ、7名の尊い命が奪われる水難事故があった。
日本でも夏場は特に水難事故が多い。
自然を絶対に甘く見てはいけない。

そんなこともあり、天気予報をしっかりと確認した上で入渓するようにしている。
幸いにも、ここ4日程天候が回復傾向にある。
ただ、釣果はあまり期待できない。

さて、その釣果だが、魚たちの捕食活動が盛んな朝まずめや夕まずめではなく、昼日向に3時間程度の入渓とあって、6匹程の釣果に終わったが、なかには丁度30cmの良型岩魚を釣り上げることができた。
ただ、釣果云々よりも、自然の懐に抱かれ、小鳥たちの鳴き声や川のせせらぎを聞き、樹間をぬう木漏れ日が水面をキラキラと揺らす、その様をじっと見ているだけでも十分である。
このままずっと、風化する迄その空間に留まっていたいと思うこともある。

時計にチラっと目をやると、ふと現実に戻る。
事務所に戻る時間が迫った。名残惜しみながらも、後ろ髪を引かれる思いで久方ぶりの渓を後にしたのだった。
勿論、帰り際には大自然に敬意を払い、畏敬の念を持って拝礼をしながら帰路に着いたことは云う迄もない・・・。

アスリートフィッシング (2019年9月17日以前の釣行日記)


フォト詩歌「尺余の岩魚」  


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