エッセイコーナー
622.コロナ禍の刷新を図り「旅立ちの歌」を歌ってみたい  2021年9月11日

今は使わなくなった、若い頃の思い出が詰まる部屋に久方ぶりに入ってみた。
震災以降は特に物置と化している。いつか片付けようと思いながらも、かなりの年月が経ってしまった。
部屋の中を見回すと、昔のレコードが目に止まった。懐かしい! 実に懐かしい。
中学時代の思い出のレコードである。

その中の一枚、1972年にリリースされた上條恒彦さんの「出発の歌」である。
初めて聴いた時はその歌唱力に衝撃を受けたものだ。
母に強請ってレコードを手に入れ、何度も何度も聴き、勿論、音痴ながらも鉛筆をマイク代わりに歌いもした。
そのレコードのB面に「アルカディア」と云う曲が入っている。これもマスターしようと試みたが、上條さんの声量だからこそ歌える曲であって、自分には無理と判断した。
ただ、アルカディアと云う言葉に、非常に興味をそそられたものだった。

アルカディアとは、ギリシャのペロポネソス半島中央部に実在する地域の名称で、牧人の楽園、理想郷の代名詞となっている。
少年時代の私は、「アルカディア(理想郷)」に対して憧れを抱いていたが、現在住んでいる田舎が真の理想郷であると今は思える。そういう年代になったということかもしれない・・・。
コロナ禍で疲弊する昨今、災いにめげることなく、静かに、淡々とこれからの人生を歩んでいきたい。
勿論今いる理想郷で。

流石に「アルカディア -理想郷-」は歌えそうにないので、A面の「出発(たびだち)の歌」を、歌詞の一部にコロナの辛さや虚しさを滲ませながら歌ってみたい。
勿論云わずもがな、上條さんやフレディ・マーキュリーの様な声量は無いが、コロナの一刻も早い収束を願い、約10年ぶりの「私の歌声」として、恥を承知で歌ってみることにした。


フォト短歌「穂孕みの郷」
      ↑約10年前の「私の歌声」



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