エッセイコーナー
204.台風一過  2016年9月1日

台風9号が去って間もなく、また台風が来た。それもかなり巨大化して。
近年の予報は報じる度に「観測史上初の猛烈な・・・」「過去に類を見ない強烈な・・・」と、耳にする度「ヤバイぞこれは・・・」と、警戒心を通り越して恐怖心や危機感をおぼえる知らせが、頻繁に耳にするようになった。
大型の台風10号の直撃によって、岩手県北部の沿岸部から北海道にかけて甚大な被害を被った。
50年に一度あるや否やの豪雨と強風によって犠牲者を多数出す結果となった。

通常の台風であれば、東北や北海道に到達する以前に温帯低気圧に変わる為、多少の油断もあったのかも知れない。
当初、岩手県南部にも直撃するのではないかとの見方から、県南部の殆どの学校や会社は休校及び休業の通達を出し、自宅待機で台風到来に備えることになった。 現に、ここ平泉でも避難勧告が出されるなど、嘗て経験したことのない緊迫感や緊張感に包まれた。テレビやネット、携帯の警告アラームなど、汎ゆる媒体でのひっきり無しの警告により、更なる恐怖感が植え付けられた感は否定できない。

予定では閉店時刻迄事務所に残るつもりだったが、緊迫した様子にタダごとではないと判断し、トレーニングに訪れたメンバーを諭しつつ、自宅に戻ることに決めた。丁度雨が止み、風も穏やかとなり、まるで「嵐の前の静けさ」であると判断したのだった。
年老いた両親と共に、強烈な突風や猛烈な豪雨と対峙すべく、緊張の面持ちでその時を自宅の居間で待ち受けていたが、結局、此処岩手県南部では嘗て経験の無い程の土砂降りや猛烈な突風とは全く無縁だった。空を見上げれば晴れ間さえ覗く程であった。被害は当然何もなし。勿論無い方がいいに決っているが・・・。

ただ、この警告のハズレに慣れ過ぎ、イソップ童話の『オオカミ少年』じゃないが、少年を信じなくなる村人と化すことだけは避けたいものだ。


フォト短歌「しずしずと」 フォト短歌「秋近し」  



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