エッセイコーナー
292.続く真心支援  2018年2月26日

あと2週間で、東日本大震災の悪夢から7年目を迎える。
いつもなら、当日の3月11日には一関市役所前の噴水広場で開催される「一関・追悼夢あかり」か、毛越寺の本堂前で行われる「3・11平泉浄土のあかり毛越寺」に出向いては黙祷を捧げているが、今年は地元自治会の総会と丁度バッティングしてしまった。
もし間に合うのなら、総会終了後早々に車を飛ばしたいと思うが、最後の最後まで残らなければならない。
間に合い可能性はかなり低い。ではせめて、総会の開会前にでも黙祷を捧げたいと思う。

昨日の岩手日報「紙風船」のコーナーに、湯気の立ち上った大鍋から、うどんを掬い上げている写真(写真は高橋社長ではない)が目に止まった。
記事を確認してみると、北上市在住の高橋静雄(さん食亭)社長が、震災以後毎年続けている炊き出し支援の様子であった。材料のうどんは香川県の日の出製麺所さんが毎年提供している。
震災から7年、「長いようで短く、短いようで長い」その間、毎年支援を続けておられる。
自分のことですら、「続ける」と云うのは難しいことだが、本当に頭が下がる思いだ。

記者の質問に対して、高橋社長は「仮設住宅がある限り続ける」と、きっぱりと答えたらしい。
いかにも高橋社長らしい、意思の強さが伝わってくる。
「情けは人の為ならず」とは、他人を気遣い、親切にすることは「相手の為になる」ことだけではなく、やがては「良い報いとなって自分に戻ってくる」と云う意味だが、これは「因果の法則」「善因善果」に当てはまるものだろう。
昨今、「自分さえ良ければいい」「自分の国さえ発展すれば後は知ったこっちゃない」と身勝手で傲慢な権力者が幅を利かせている。そんなことでは、世の中は滅茶苦茶になるばかりだが、高橋社長や日の出製麺所さんのように、愛他的精神、犠牲的精神を持った人物が居ることによって、世の中は正常に保たれていると云っても過言ではない。
こういう人物こそが、本当の意味での「大人物」と云えるのではないだろうか。

いわての大将
理想の循環型農法
箸の動きも軽やかと
ただひたすらな愛
未だまだ続く被災者支援
土いじりが好きな面々
助けあいの精神
助けあいの心


新聞記事 フォト短歌「気遣う心」  


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