エッセイコーナー
534.第一容疑者  2020年10月17日

今年4月、1年ほど前に失踪したとされる、当時36歳女性の死体が白骨化した状態で発見された。
昨日の地元紙一面に、「容疑の37歳夫逮捕」との見出しに驚いた。
昨年の6月、その夫は妻の行方不明届を一関署に提出していたと記憶している。
当時、夫婦喧嘩が原因での失踪事件だと思われたが、妻が自暴自棄になって自裁しないことを願ったものだ。
白骨化した遺体が発見された今年4月、哀切凄愴たる夫だと同情していたものだが、非常に残念でならない。
失踪したとされるその理由について、夫婦喧嘩がその原因であったとみられていたが、確かに、事件性があるとすれば夫が第一容疑者とみられることは想像に難くない。そのことを夫は当然理解していたに違いない。
新聞記事には容疑者の友人や勤め先の上司、父親のコメントが載っていたが、「そんなことをやる人物ではない」と一様に話している。

しかしながら紙面には、容疑を既に認め、殺害をほのめかしているとの内容が載っていた。
殺人事件などとは縁遠い長閑で閑静な地元で起きた事件なだけに、なかなか信じ難いことだが、被害者は勿論のこと、容疑者の夫にしてもあまりに悲しい出来事である。
本日放送の『ありえへん∞世界』と云う番組のなかで、「世界の衝撃事件」としてアメリカで実際にあった冤罪事件を取り上げ、大変ショックを覚えたが、今回の事件、真意の程は私には分からないが、間違っても、冤罪だけは絶対に避けなければならない。ひとり残された幼児が、あまりにも可哀そうでならない。


フォト短歌「細き矢柄」  


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