エッセイコーナー
471.善の蓄積  2020年3月26日

「タイガー白マスク 伊達な夫」と名乗る男性や、「嘴平伊之助」と云った人気漫画のキャラクター名を名乗る男性が、地元一関市内の医療機関にマスクやアルコール消毒液などを寄付しているとのこと。
また、先日のニュースでは、甲府市に住む中学1年生の女子生徒が、お年玉などで溜めたお小遣い8万円を使い、マスクの材料を購入して自らの手でマスク600枚を作ったとのこと。マスクがなくて困っている人たちにと、山梨県に寄付したことが紹介されていた。
実に素晴らしいことである。
金銭的な面もそうだが、600枚のマスクを作るとなるとかなりの作業であろう。本当に頭が下がる。

かたや、人の弱みにつけ込み、法外な値段で利益を貪る輩もいる。とても許しがたい行為だが、それも世間と云うものなのだろうか。
ただ、この世は因果の法則によって包まれ、循環している。利他愛の心を持ち、他人を気遣う気持ち、心掛けが大切なのではないだろうか。
人の弱みにつけ込んで利を貪れば、やがて、いつかは、どんな形かは分からないが世の中に貪られるに違いない。
どんな形であれ、行いは必ず自分に戻ってくるのである。
一方で、前者のような善の行いをする人は、徳を得ることができるものと私は確信している。

「善の行い」と云えば、昨日の地元新聞(岩手日日)の「日日草」に、息の長い支援で被災者を勇気づけている人たちがいる。とのコラムが目に留まった。
岩手県北上市在住の農家レストラン「さん食亭」のオーナー高橋静雄さんと、香川県の讃岐うどん製造販売「日の出製麺所」の社長、三好修さん(55)のことが載っていた。

特に、高橋静雄さん(76)は、東日本大震災発災当初から、大槌町や陸前高田市に大量の支援物資を提供した。
自前のプレハブなどを被災者に提供するなど、被災者の自立支援にも乗り出していた。
また、仮設住宅に住む被災者の健康を気遣い、運動不足を解消すべく、ペタンクなどの用具や資材を提供するなど、数々の支援に乗り出してきた。
また、自身が経営する農家レストランに被災者を招き、食育を兼ねた支援にも乗り出している。
新聞紙面で紹介されたうどんの炊き出しもその一環で、9年経った今でも続けられている。日の出製麺所の三好社長ともども、目に見えない善の蓄積は、今も尚しっかりと続いているのである。
そのことを、天はしっかりと見ているのではないだろうか。

農家レストランさん食亭「ホテルメッツ北上店」


フォト短歌「梅ばな」

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