エッセイコーナー
526.縦割り110番  2020年9月19日

いよいよ菅政権が本格的にスタートを切った。
新型コロナ対策や経済対策、米中蘇など大国の軋轢や摩擦による混沌とした外交問題、アベノミクスの継承や隠蔽、改竄問題への追求や国民への説明責任等々、課題山積で頭痛鉢巻状態のもと、火中の栗を拾った感は否めないが、我々日本国民にとって、この危機を乗り越えられるのは菅さんをおいて他にいないと、私は思っている。
一部のマスコミやコメンテーターからは官僚イジメの代名詞のように揶揄され、先日民放の報道番組では、顔にモザイクを施したとある現役官僚が、官房長官当時の菅さんに対して、意向に沿わなければ左遷され、忖度を肯定せざるを得ない旨のコメントがあった。

国民の為、全体の奉仕者たらんとする公務員の本分を忘れ、自身の昇進のみに固執すると云った実になさけないコメントであった。
国の為、国民の為にならないと思ったのなら、左遷などを恐れることなく、正々堂々と反論すればいいではないか。
姑息な忖度などするべきではない。

以前は、砂上の楼閣、机上の空論を捲し立て、地方行政に下駄を預け、末端を苦しめ、国民の代表である筈の代議士を掌握し、手玉に取ってきた。(ように見えた)
それらのことから、
内閣法に基づき、内閣官房に「内閣人事局」が置かれたのは2014年5月のこと。
国家公務員の人事は全て内閣の権限と責任の下で行われる(日本国憲法73条4号)ようになった。

菅政権に期待したいのは、前述した新型コロナ対策及び経済対策、地方分権を見据えた行政改革、特に行政の縦割りにメスを入れることに、大いに期待している。
我々国民の為の行政、融通が利き、柔軟性のある開かれた行政を、徹底的に目指していただきたい。
そんな意味に於いて、「縦割り110番」には大いに期待したい。河野太郎行政改革・国家公務員制度担当大臣、内閣府特命担当大臣が早速SNS等で呼びかけたところ、すぐさま3000件を超える意見が寄せられたとのこと。あまりの反響に、一時、問い合わせを中止したようだ。それ程多くの国民が、今迄の行政に対する不満があったのだと、改めて思い知った次第である。


フォト短歌「稲刈り草」  


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