エッセイコーナー
607.東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会始まる  2021年7月24日

昨日、東京2020オリンピック大会の開会式が行われた。
2021年なのに2020は少しおかしな感じがするが、正式な大会名なので致し方なしか・・・。
新型コロナの感染拡大が止まらず、開催反対の意見が多いなか、開会式を含め殆どの競技会場が無観客で行われる。
良かれ悪しかれ、始まった以上は無事、成功裡に終わることを願ってやまない。

私もオリンピック正式種目ではないが、地方のスポーツ競技団体の責任者として、コロナ禍のもと、競技会の開催をめぐり昨年今年とさんざん悩んだ。
本来なら昨年今年と3度の県大会を開催すべきだったが、我が県でも感染者が増加するなど、感染状況の動向に鑑み、私の責任の下で中止の決定を下した経緯がある。
大会を強行し、万が一クラスターを発生させでもしたら、悔恨の念に堪えない。
選手らは未だ若い。たとえ感染したとしても軽度で済むか、或いは無症状の可能性が大きい。しかしながらその家族、特に高齢者に感染させ、万が一亡くなるようなことがあったなら、悔やんでも悔やみきれない。
そんな思いから、中止の決断を下した次第である。

しかしながら準備を進めてきた役員や選手らから不満の声が聞こえてきた。下した決断がはたして正しかったのか否か、散々思い悩んだりもした。
今回の東京2020オリ・パラ大会の開催に向けて、菅総理を初め、大会責任者らの苦悩は、規模が規模なだけに計り知れないものがある。開催しても、中止したとしても、必ずや不平や不満、苦情が寄せられるだろう。
「前門の虎後門の狼」「進むも地獄退くも地獄」である。
「究極の辛い立場にある」と云うことだけは、皆も理解すべきではないだろうか。
ともあれ始まった以上は、無事に、成功裡に終わることを願いつつ。間よくば日本選手団の活躍と、感染が拡大しないことを願うばかりである。


フォト短歌「ウラノス」  



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