エッセイコーナー
792.82歳のベンチプレッサー「抜山蓋世」岩崎実さん  2023年3月16日

岩手県出身の若いスポーツ選手が多方面で活躍している。
現在WBCで日本中を沸かせている大谷翔平選手や佐々木朗希選手。冬季競技ではジャンパーの小林陵侑選手はウインタースポーツに興味のない人たちでも名前ぐらいは知っているだろう。
ただ、若い選手だけではない。
岩手県北上市に、82歳の現役ベンチプレッサーがいる。
岩崎実さんその人である。

今年1月開催の第24回ジャパンクラシックベンチプレス選手権大会66kg級(M5)で見事金メダルを獲得。記録は85kg。コロナ禍もあり4年ぶりの大会出場だった。
2年ほど前の80歳当時には、100kgを超える重量に成功しており、岩手県秋季大会(JPA公認大会)に出場し「80歳100kg」に挑戦する予定だった。しかしながらコロナ感染者数の増加により大会は中止。幻の記録となった。
「今回の記録は85kg」と本人にとっては不本意だろう。しかしながら公式ルールに則った大会では、ただ挙げれば良いと云うものではない。

公式大会出場経験者なら分かるだろうが、主審による「スタート」の合図を受け、胸の上で一旦静止させてから挙上し、「ラック」の合図を受けてからラックに戻す。
「スタート」の合図から「ラック」の合図迄の間、ベンチからお尻が浮いてはダメ、足や頭を動かしてもダメ、フィニッシュの際両手が同時に伸び切らなければダメ、両肘の位置などなど、厳格なルールの下で競技が行われる。
岩崎さんの過去の実績は、2010年に行われた第12回ジャパンクラシックベンチプレス選手権大会66kg級(M4)で110kgを記録し、以来4連覇を果たしている。
また、2013・14年とオセアニア&アジアンクラッシックベンチプレス選手権大会でも連覇を果たしている。

この度、第24回ジャパンクラシックベンチプレス選手権大会優勝がもとで、テレビ岩手の取材があった。
その様子が、来る3月27日(月)午後6時15分のテレビ岩手「ニュースプラスワン・ONEスポーツ」で放送される。

話はガラッと変わるが、
静岡県には105歳で歌集を出された方がおられるそうだ。
それもなんと、100歳を越えてから詠んだ歌を編纂しての刊行だそうだから、とんでもなく凄い。
岩手県奥州市にも、100歳を越えてからも短歌大会に顔を出しておられる方もいたが、抜山蓋世、岩崎実さんにも是非100歳を超えるまで、現役ベンチプレッサーとしてその雄姿を誇っていただきたい。但し、無理は禁物だが・・・。

岩手県教育長表敬訪問並びに希望郷いわて国体連絡会議(公開競技の部) 2014年1月24日


フォト短歌「岩崎実さん」


≪return    Tweet   
 スポンサード リンク (Sponsored Link)
  注:当サイトは著作権を放棄しておりません。引用する場合はルールをしっかりと守るようご注意願います。