エッセイコーナー
647.クレーマー・クレーマー  2021年12月18日

12月の中旬を迎え、降雪が気になる時期だが、案の定、今朝からしんしんと雪が降っている。
昨年の日記を見ると丁度今頃である。連日連夜の大雪で今迄経験したことのない雪害に苦しんだ。
通常は軽トラダンプに取り付けた排土板の除雪で十分なのだが、あまりの積雪で屋根から落ちた雪山の撤去にユンボを導入するなど、初めての体験だった。

年が明けても寒気団は居座り、1月も2月も兎にも角にも雪が多かった。そのことから軽トラダンプ除雪車の出動回数も多かった。2月の下旬頃から排土板と車の取付部の破損や、湾曲が目立つようになった。
3月に入ると降雪があっても直ぐに解けることから、軽トラダンプ除雪車の出番はなくなった。
そんなことから、今冬に向け、取付部品の発注を余儀なくされた。

9月の中旬、排土板を購入したとある販売店に取付部品を発注。届いたのは11月に入ってからだった。
ところが、取付部品のみの注文だった筈が、排土板本体も届いており、本体も含め一式で購入するよう促された。
本来なら取付部品と取付料込みで約2万円程で済む筈だが、価格は12万円とのこと・・・。
頼んでもいないので、本体部分はメーカーに返品するよう促した。しかしながらメーカー側では梱包を解いたものは返品に応じないとのこと。いやはや、豆腐や納豆の蓋ではあるまいに。企業倫理を問いたい・・・。
そんなことで、販売店側とまだ揉めている。

メーカーや商社らに対して憤りを禁じ得ず、詳細については追々掲載することにして、問題の解決に向けて地元の消費者相談センターに相談することにした。
ところが、仲裁に入るどころか、「不親切だ」と云わざるを得ない対応だった。
何やかやと理由をつけては一向に動こうとしないのである。「やる気がない」としか思えない対応だった。
消費者相談センターとの名称から、消費者側に立って動いてくれるものだとばかり思っていたが、名ばかりである。
矢も楯もたまらず、首長宛に一筆認めるべく、同じような経験をしている人はいないものかとネット上を探ってみたところ、「ある、ある」同じような不満が次から次と出てきた。

勿論なかには懇切丁寧に対応しもらったとのコメントもあり、一概に「名ばかりだ」とは云えないようだ。
案件によっての違いや、各自治体毎の相談員の裁量如何によっての違いなのかもしれない。
ただ、ネット上を彷徨ったなかで、2020年度の相談件数や相談内容に触れた記事があった。

昨年1年間で全国の消費生活センターに寄せられた相談件数が、前年度とほぼ同数の93万9343件だったとのこと。
1日当たり2600件ほどだ。かなりの件数である。
なかには、暴言や罵詈雑言を吐くクレーマーの問題が指摘され、それに堪え兼ねる相談員の休職や退職が問題になっているとのことだ。
コロナ禍のストレスもあってか、怒りの矛先を相談員に向けるのであろう。気持ちは十分に分かる。かくいう私も、思わず雑言を吐きそうになったものの、「クレーマー、パワハラ、カスハラ」などの用語がちらった脳裏を過り、グッと堪えてその場を後にしたのだった。

軽トラダンプ除雪車出動
人生万事塞翁が馬


フォト短歌「コロナの時代」  


≪return    Tweet   
 スポンサード リンク (Sponsored Link)