エッセイコーナー
122.I am only doing what Ican do. 2015年3月5日

国家は一人のための国家ではなく政府は一人のための政府ではない。
したがって、責任を国家に負うものは必ず無私の心で奉仕し、常に国民とともに、国民のために貢献しようと目指さなければならない。そして私は、この根本観念を明確にする要義として、多年、自治の心を養い育ていることの必要を力説し、自助自立の思想を充実させることを唱道してきた。

後藤新平翁は「大乗政治論」で述べている。

最近はまた随分とおカネまみれの話題で白熱する永田町だが、無私の心で奉仕し、常に国民のために貢献してもらいたいと切に願うばかりだが、実態はそうじゃないことはじゅうじゅう「承知の助左衛門」である。
なんともはや・・・・・・。
世界一心が豊かで、世界一貧乏と云われ、多くの国民から慕われ、尊敬された政治家(大統領)が、先日その任期を終えた。世界中の人々の心を打ち、琴線に触れたムヒカ元ウルグアイ大統領(通称エル・ペペ)のスピーチを、日本語に翻訳をした方のブログを拝見させて頂いた。
その内容も実に素晴らしいものであった。

エル・ペペさんの、言わんとする事を皆で実行すれば、より良い世界になると確信するが、ではどうしたら、どのように実行すべきかを迷う時の答えとして、ハチドリのひとしずくにヒントがあると、そのブログの管理人さんが云っている。
とてもステキなお話しだった。一気に変えることは出来ないにしても、愚公移山、決して諦めることなく、皆が少しずつでもいいから、こつこつこつこつ、こつこつこつこつと続ける事で、「何時かは必ず変わるのだ」ということを、「ひとしずく」にたとえていっているのである。
ハチドリといえば、ナスカの地上絵を思い出すが、我々現代人に対して、「ハチドリのひとしずくのようにやりなさいよ」と、宇宙人か、或いは古代人からのメッセージが、そこに隠されているのかもしれない 。

また、そのブログに寄せられたコメントのなかに、的を得た素晴らしいコメントがあったのでここに紹介したい。
素晴らしいスピーチを翻訳していただきありがとうございます。
高速道路で前後左右のクルマが時速200キロで走っていたら、自分も200キロで走らなけば事故ってしまいます。今や国際経済は、車間距離の取れない関係にあります。
願わくば世界中の学校教育で考えて欲しい。全ての大人は、まづは10キロスピードを落とそうと話し合い、計画的に調整して事故がないように持続可能な開発スピードに合わせていくことが必要です。
其のための手段を一部の人々だけではなく、みんなで考え、話し合い、積み上げていくための手段の確立が必要だと感じています。世界中の国が同じ教科書で学ぶべき科目があります。


まさしくそのとおりである。最初は一人からでも、二人からでも、やがては大勢になり、世界中でその輪が広がっていけばいい。その為にもコメントの文末にあるように、世界の教科書に、是非とも取り上げて頂きたいものである。

                    I am only doing what Ican do. (私は、私にできることをしているだけ)


 

                                          世界一心の豊かな大統領

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