エッセイコーナー
693.アラート  2022年5月21日

アラートとは警告及び警報のことだが、何日か前の午前11時頃だった。母を病院にお送り、「迎えに来るように」との連絡を待っていると、弾道ミサイルや大規模テロ、緊急地震速報などの警報システム(Jアラート)が、男性の声で家中に鳴り響いた。
定期的な情報伝達訓練だとのことだが、直接聞いたのは初めてだったことから些か驚いた。
危機意識を持つと云う点では確かに男性の野太い声の方が良いのかも知れないが、聞く側としては、重大事であることは分かっているので、少しオブラートに包むぐらいの、女性の声の方が良いと思うのだが・・・。

昨今、大規模な自然災害や隣国による脅威、ロシア・ウクライナ戦争など、戦戦慄慄とする事態がいつ何時襲ってくるのか見当もつかない。その時の為に、せめて心の準備ぐらいは必要なのかもしれない。
とは云え、そのような重大危機でのアラームは鳴らないにこしたことはない。
ただ、身近な事に対するアラームは必要である。

一昨日の地元紙によると、一関図書館の返却ボックスの中にゴミが入っていたとのこと。
返却する際には必ずひと通り頁を捲り、付箋や栞などがないかを確認してボックスに入れるのが常識である。
新聞記事によると、食べ終わった弁当の空き容器、それもレジ袋などには入っておらず、容器に残っていたソースなどが返却された図書に付着していたとある。
いやはや呆れた所業だ。
現在警察が防犯カメラの映像をチェックしているとのこと。何れ犯人は特定されるだろう。

ただ、闇雲に犯人を捕まえるだけでなく、AI搭載の防犯カメラなどが開発され、アラートシステムの起動によって注意喚起を促し、犯行を未然に防ぐなどの対策も必要ではないだろうか。
また先日、田植えを終えた水田に水を入れようと用水路をみて回ったところ、用水を引き込む際に使う、水路を堰き止める為の土のう袋(ビニール袋)が見当たらないのである。
残っていたのは古い袋のみ。
ご丁寧にも新しい袋だけ持ち去ったようだ。いやはや、このような常識を欠く行為に、ただただ呆れるばかりだ。
いよいよ田んぼにまでAI搭載の防犯カメラが必要な時代になった、ということであろうか・・・。

AIと云えば、AIドローンなどの兵器を直ぐに連想するが、このように防犯用や犯罪を未然に防ぐ為の活用や、ミクシーが開発した自律型会話ロボット「ロミィ」の様な愛玩用AIロボなど、平和利用に特化したAI技術の進歩やイノベーションの創出に大いに期待したい。


フォト短歌「閑雅の里に」


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