エッセイコーナー
772.千葉万美子さんの岩手県芸術選奨・一関文化賞受賞並びに随筆集出版を祝う会  2023年1月15日

千葉万美子(一関・文学の蔵副編集委員長)さんの岩手県芸術選奨・一関文化賞受賞並びに随筆集出版を祝う会が、昨日ベリーノホテル一関「磐井の間」にて開催された。
齋藤初美さんによる開会の言葉から始まり、当祝者の千葉万美子さんら喜桜会の方々による祝舞「羽衣(キリ)」。東北喜桜会11人衆による祝謡「四海波」。そして発起人代表として一関・文学の蔵畠中祥夫会長の挨拶と進んだ。

畠中会長のご挨拶のなかに、新たな「こと」を興す時に、成功のカギを握るのは「四つの志士」が必要だと述べられた。一つ目は「馬鹿者(いい意味で)」、二つ目は「若者」、三つ目は「余所者」、そして四つ目は「女性」との正鵠を射た教訓を演述された。
確かに、新たに何かを立案し実行する場合は、バカになって一生懸命頑張り、機動力のある若者が必要である。
また、地元の人間だとどうしても遠慮がちになるので、他所から来た者の方が遠慮なしに出来たりもする。
そしてなんと云っても、世界的にも女性の社会進出が叫ばれ、女性の活躍が期待されている。

新たに何かをやろうとする場合は、前述した四つの要諦は確かに言い得て妙と云えるのかもしれない。
そんな意味に於いて、千葉万美子さんは全てを持っており、今後の活躍は文学のみならず、能楽の世界でも、エレガントに、しかもタフに追求していくのではないだろうか。
宴もたけなわだが、定刻の時間も迫り、元一関商工会議所会頭、いちのせき文学の蔵佐藤晄僖館長による五本締めにて滞りなく祝う会の幕が閉じた。

今回の祝う会では、東北喜桜会11人衆による祝謡「四海波」が披露されたが、実に圧巻であった。
私も以前、父の影響もあり「謡」を少しばかり齧ったことがあるが、今回「本物」を聴き、ふと、むくむくと、いらぬ欲念が一瞬脳裏を掠めたのだった。
とは云え、これ以上趣味を増やすと四方八方から雁字搦めにされそうなので、諦めることにしたい。

また、今回の司会進行を万美子さんの友人お二方が務められたが、とても素晴らしかった。
同席の発起人たちともその話で盛り上がったものである。
3月26日開催の一関地方短歌会春季大会や、4月28日開催の中尊寺西行祭全国短歌大会でも、出来るならば彼女らにやっていただければ大変有り難いのだが・・・。
中尊寺の関係者がもしこのサイトをご覧になっていたなら、是非ともご検討願いたい。

祝・一関文化賞受賞「千葉万美子さん」>>

追記
2月1日より、一関市立図書館主催の随筆講座が、講師を千葉万美子さんが務めて開催される。
問合せ先:一関市立図書館 
電話:0191-21-2147


フォト短歌「あおのこり」  

本来なら「高砂やこの浦舟に帆を上げて月もろともに・・・」と高砂の謡は歌われるのだが、私が幼少の頃、父が座敷で練習するのを盗み聞きしているとどう云う訳か「あおのこりこのうらふねに・・・」と聞こえ、幼い私の脳裏に刻まれたのだった。

   
その他の写真>>


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