エッセイコーナー
671.制裁より仲裁を願う  2022年2月27日

ロシアのウクライナ侵攻を受け、砲弾が飛び交う報復の連鎖は、まさにディストピアに向かって行くかのような、不穏な空気が東欧から世界に広がりつつあるように思えて仕方がない。
ロシアの武力による侵攻は許しがたい蛮行だ。
既に多くの一般市民が犠牲となり、悲惨な状況である。
それに対して日米欧は足並み揃えて追加経済制裁を発表している。

確かに、ロシアの蛮行に対してNOを突きつけるには経済制裁が妥当と考えられるが、しかしながら今やべきことは、制裁の強行なのだろうか。
日本が已む無く、真珠湾攻撃に打って出ざるを得なかった過去の状況を鑑みると、闇雲な経済制裁は寧ろ火に油を注ぐことになりかねない。
今必要なのは制裁ではなく、仲裁ではないだろうか。
絶対に諦めることなく、徹底した対話による平和交渉が必要なのではないだろうか。その為の努力を決して惜しむべきではない。

ロシアとて、武力による侵攻は本意ではあるまい。止める理由、緒を探しているのではないだろうか。
領土問題では、北方領土問題を抱える我が国も決して他人事ではない。
寧ろ積極的に仲裁に入るべき立場、位置づけに日本はあるのではないだろうか。
これは決して綺麗事でもなければ絵空事でもない。
武力による犠牲は、必ず何の罪もない一般市民にも及ぶ。これ以上子供らや高齢者などの一般市民の犠牲を出してはいけない。


フォト短歌「猫柳2022」


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