エッセイコーナー
721.原発に原爆  2022年8月31日

世界で3番目、ヨーロッパでは最大と云われる原発「ザポリージャ原子力発電所」にロシア軍の砲撃があり、ウクライナ当局は原発周辺の住民にヨウ素剤を配布したとのこと。
ロシア軍の無秩序な砲撃により、原発の破壊、崩壊が現実味を帯びつつある。
もし万が一、ザポリージャ原発の核施設が破壊された場合、放射性物質の拡散による被害予想は東欧諸国やロシア西部、ベラルーシに迄及ぶ可能性があるとみられている。
核攻撃をチラつかせるロシア軍、もし万が一ザポリージャ原発に原爆が投下されようものなら途轍もない大惨事となる。

ウクライナの北部に位置するチェルノブイリの爆発事故から38年。
未だに周辺の放射線濃度は高く、半径30キロメートルは立入りが制限されている。7万人が被爆し、15万人もの周辺住人は二度と自宅に戻ることは出来ないと云われている。
おそらくその避難者の中にはザポリージャ原発のあるエネルホダル近郊に避難した人たちもいる筈である。

今日から9月3日迄、IAEA派遣団がザポリージャ原発の被害状況を調査するとのこと。放射能漏れがないことを祈るばかりだ。
愚かな指導者の下で、意味のない戦争に因って犠牲になるのはなんの罪もない一般市民である。
一刻も早い終戦を願うばかりである。


京セラの稲盛和夫名誉会長が8月24日、老衰で死去されたとのこと。
経営者の鏡、経営の神様と云っても差し支えない高潔で偉大な人物の死はあまりにも悲しい。
心よりご冥福を祈り、哀悼の誠をささげたい。
人間としての最高の行為は、世のため人のために尽くすこと」との稲盛さんの金言を心に刻みながら、今後も地に足つけて頑張っていきたい。


フォト短歌「子供らの躯」  


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