エッセイコーナー
62.公言実行  2013年12月16日

どこかで聞いたような掲題だが、特定秘密保護法、TPP、消費税の引き上げ、軽自動車税の値上げやらなにやらかにやらと、なんとかミクスの景気対策には縁のない私のような田舎暮らしの虚弱な人間にとっては、「夢も希望も無い世の中になりつつあるな~」と日本の行く末が案じられる昨今の心境だが、結局は選挙で選んだ我々にも責任の一端がある。
一方で夢を膨らませる良い話題もあった。
サッカーが決して詳しくはない私でも、セリエAの名前ぐらいは知っているし、ビッククラブのなかでもレアル・マドリードやACミランが名門中の名門であることぐらいは知っている。

そのACミランのエースナンバー背番号10を、日本人が初めてつけることになったのはご周知のとおり本田圭佑選手である。攻守に長けたオールマイティーの選手として高い評価を得ている訳だが、フィジカルの面に於いても非常に強い。
カヌー選手の父を持ち、プロレスラーの本田多聞選手が叔父だということはつとに有名な話である。

ただ、本田選手の凄さは他にある。
有言実行、公言実行であることだ。
約15年前の小学校卒業文集に、今の姿を予言したかのように詳しく明文化されていた。
その内容はというと、「将来セリエAに入団し、レギュラーになり背番号10を付けて活躍する」と。そして給料は40億円と書いてあったが、つい2・3日前に決まったばかりだが年俸の総額は出来高などのオプション分を除くと合計約27億円だそうだ。あともうちょっと。

4年後の契約更新にはひょっとすれば40億円も夢ではないのではないだろうか。更に文集の後半には、「Wカップに出場し、日本はブラジルと決勝を戦い2対1で勝つ」と書いてある。
ひょっとすればこれもまた現実のものになるのではないだろうか。
夢を思い描くことは誰にだってあり、簡単にできることだが、その夢が大きければ大きほど、それを現実化することは極めて難しい。

だが彼のように、夢を具体的(より詳細に)に思い描くことによって、夢が目標に変わり、その目標を達成する為に何をやるべきかをしっかりと見定め、絶対に諦めないという信念と覚悟を持って前に進めば、その思いや願いが強ければ強いほど必ずや目標を達成できるんだということを教えてくれた。
失敗とは、諦めた時が失敗であり、諦めなければ決して失敗という文字はない。
彼の有言実行、公言実行に大いに勇気づけられた思いである。
私ももし、小学校、いやせめて高校や大学生時代にタイムスリップできたのなら、綿密に、しかも時系列に目標を具体的に定め、机の前やトイレの壁などに貼って常に意識するようにしたいと思うのだが・・・

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