エッセイコーナー
644.ふみくら6号の発刊に向けて  2021年11月27日

明日の午前中、レストラン世嬉の一を会場に、一関・文学の蔵発刊の『ふみくら6号』のことや今後の活動について話し合いが持たれる。
ふみくら』は、一関・文学の蔵の前会長である及川和男(故)先生の企画により始まった。
創刊は2018年2月。一関・文学の蔵が1989年に組織され、30年目の記念事業として始まったもの。

『ふみくら』創刊にあたって                     元 一関・文学の蔵会長 及川和男 
文学の蔵の設立をめざした運動は、平成元年に始まった。平成が終わろうとする今年、三十年目の節目を迎えた。日本一ちいさな文学館「いちのせき文学の蔵」を開設してからでも十三年目となる。
 文学、言葉の力に接しながら、楽しくおもしろくそれぞれの知情意を高めてほしいと願う文化運動は、心の街起こしと各方面から注目され、市民の幅広い協力もあって、ここまで続けてこられた。しみじみ感謝のおもいを噛みしめている。
 これまで、持てる力を尽くして様々なイベントを積み重ねてきたが、この節目の年にあたり、会誌『ふみくら』を創刊する。私たちはこれを「みんなの力で創る地域に根ざした文芸・文化誌」というコンセプトで、文学の蔵のある地域の文化的特色があらわれてくるような編集をめざした。この意図に共感して下さった方々から、とてもいい原稿をいただくことが出来た。原稿料ナシ、その上協力金を少々、というお願いにもかかわらず、である。編集世話人たちは、ありがたい、ありがたいと感動しながら仕事を進めた。
 当面は年刊だが、これからは広く公募することもふくめて、新たな才能の発掘や、運動の担い手の拡大をめざして進みたい。「みんなの力で創る地域に根ざした文芸・文化誌」として。
変わらぬご支援と、『ふみくら』の発展を切に願うものである。

                                    ふみくら創刊号「窓のことば」より

今は亡き、及川和男先生の一関・文学の蔵(いちのせき文学の蔵)に対する思いや、会誌『ふみくら』への願いをしみじみと感じながら、明日の会議に臨みたい。


フォト短歌「屋根上の猫」  



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