エッセイコーナー
233.一関地方短歌会新春短歌会  2017年3月21日

ここ最近、眼精疲労からか肩凝りが酷く、パソコン画面を視るのもキーボードを弾くのもきつい。そんなことから暫くの間ブログ等もご無沙汰だった。

一昨日、一関地方短歌会新春短歌会が一関文化センター小ホールを会場に行なわれた。
司会進行は千葉利英(游の会代表)事務局長。
昨年度の収支決算報告から始まり、会則の質疑応答、役員改選、本題の短歌大会へと進められた。
いつもなら選者を招き、選評を頂戴してから受賞発表があったが、今回は参加者全員による互選によって受賞の当否が決められた。

<受賞作と作者名>
天賞
 明日よりはショートステイに行く夫の爪を切りやる互ひに黙し (鈴木幸子)
地賞
 桑の葉を蚕食む音甦る母の夢見し朝の耳底 (佐藤怡當)
人賞
 平田船引き揚げてある川の岸に芽吹く柳と菜の花続く (吉田英子)
佳作
 「ゆるす」とふ修行積まむと励めども齢朽ちゆくに径なほ遠し (小岩三男)
佳作
 大切なカードと思ふもマイナンバー仕舞ひたるまま困ることなし (松村雅子)
佳作
 大寒を過ぎたる畑に小蕪抜く凍てしも未だ瑞瑞とあり (岩渕初代)
佳作
 山鳥の雄の三羽が飛びて蹴る闘鶏に似るすさまじき見つ (千葉明伸)

因みに、地賞に輝いた佐藤怡當(いあつ)先生は、私が所属する短歌同好会「游の会」にも所属しており、「短歌『手』の会」主宰であり岩手県歌人協会の副会長でもある。

私の一首は残念ながら賞に入らなかった。
◆朝晩の一杯の水「わせむすなよ」祖父の遺言子らに伝へる◆
「わせむすなよ」とは、「忘れるな」の柔らかな表現の方言である。夜寝る前と、寝起きの一杯の水は身体にとって非常に大切であり、命の水である。 

<一関地方短歌会今後の主な行事(平成29年度)>
4月26日  一関文化協会総会(豊隆会館)
4月29日  第38回西行祭短歌大会(中尊寺本堂、選者:栗木京子先生)
未 定   第39回西行祭短歌大会実行委員会
10月15日  第68回一関文化祭協賛一関地方秋季短歌大会(一関文化センター小ホール)

尚、役員改選(2年毎)では会長を初め、ほぼ既存の役員が続投と決まったが、不肖私めも会計監査の任を預かることとなった。


フォト短歌「命の水」 フォト短歌「白妙」  


一関短歌同好会游の会では会員を随時募集しております。
一関近郊(通える範囲)にお住まいの方で、短歌を作ってみたい、多少なりとも短歌に興味があるという方、是非遊びにいらしてください。
短歌を作る人たちに、自尽行為(自殺)に及ぶ方は少ないと云わております。
また、作詠は脳への適度な刺激の為か、ボケの防止にも役立っているようで、80代、90代の大先輩方は皆矍鑠としておられます。
短歌は31文字の物語りであり、その短い物語りに、日頃の鬱憤や悩み、苦言などを重ねることによって、この上ないストレス解消になるのではないでしょうか。
是非、遊びにきてみてください。老若男女を問いません。特に若い人らは大歓迎です。


≪return    Tweet   
 スポンサード リンク (Sponsored Link)