エッセイコーナー
605.絶対に風化させてはならないイジメ事件  2021年7月9日

今年の3月23日、雪が積もる北海道旭川市の永山中央公園で、当時中学2年生だった女子生徒が凍死状態で発見されたと云う悲しい出来事があった。
自殺したとみられているが、上級生らに数か月間に及ぶ性暴力などのイジメを受け、精神的に追い詰められていたのではないかと思われている。
そのイジメに対して、母親や本人が何度も担任の教師や学校側に相談を持ち掛けたそうだが、何の解決にも至らなかったとのこと。
イジメを認めなかった学校側や旭川市教育委員会の不誠実な対応や、隠蔽もあったのではないかと、現在、第三者委員会による調査が進められているとのことだ。

今回のあまりにも悲しい事件について、多くの人たちが感心を寄せている。
多くのユーチューバーらも風化させまいと色々な方法で発信を続けている。そのなかで、元刑事の小川泰平氏が現地調査に乗り出し、原因究明と、二度とこのような事件が起きないようにと誠実にこの問題に取り組んでいる。
今回のあまりにも悲しく、惨いイジメ事件について、文春オンラインではいち早く取り上げているが、何故、地上波の番組で取り上げられないのか不思議に思っていた。
確かに、イジメの加害者には小学生も含まれていたと云われており、将来への気遣いもあろうことから報道されないものと思われていたが、小川氏の動画である程度は理解できた。しかしながら、事実は事実、現実は現実としてしっかりと受け止め、今後二度とこの様な惨いイジメ事件を防ぐ為にも、しっかりと報道すべきではないかと私は思う。

今回の小川氏の動画のなかで、義憤を覚えずにはいられない場面もあった。
イジメの被害に遭い、凍死の状態で発見された女子生徒が通っていた当時の校長に、小川氏が直接インタビューした時のシーンはとても腹が立って仕方がない。
まさしく他人事、余所事、他所事と云った元校長の態度には呆れるばかりである。
そのことは小川氏の動画を確認していただきたいが、今回のイジメ問題の隠蔽や不誠実な対応について、当元校長も所属していたであろう「〇綾会」の存在、影響があったのではないかと目されている。それらも今後明らかになると思われるが、懸念材料として、今回設置された第三者委員会がこの〇綾会との関りがないことを信じたい。

また、動画の後半で小川氏も云っていたが、「犯人捜し」を「よし」とすべきではない。
他のYoutubeでは犯人捜しや未成年者の実名や顔写真を公開するなど、正義感の過剰とも云える行為が目につく。やり過ぎは決して良くない。節度を持った表現にとどめるべきである。

本来ならイジメのない社会が望ましい。
しかしながらゼロには出来ないかもしれない。ただ、減らすことは必ず出来る。
その為の手段の一つとして、今回の事件を決して風化させてはならないことと、人材育成家で慈善活動家の加藤秀視氏が現在署名活動を展開しており、政治面及び行政面からのアプローチとして、今回のイジメ問題に、真摯に取り組んでいる。社会全体で取り組むことによって、イジメは確実に減っていくと信じている。


フォト短歌「山紫陽花」  



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