エッセイコーナー
617.遺族の手記  2021年8月25日

今年3月、雪に覆われた旭川市の永山中央公園で、凍死状態で発見された当時中学2年生の女子生徒のあまりにも痛ましい出来事があった。
自殺とみられているが、執拗なまでの上級生らのイジメに耐えかねてのことと思われる。
イジメに対して母親や本人が幾度となく学校や旭川市教育委員会に相談を持ち掛けたそうだが、担任や教頭はイジメと認めず、何ら解決には至らなかった。更に今現在、隠蔽があったのではないかと注目を集めている。
第三者委員会も立ち上げられ、調査が進められているとのことだが、遺族らには進捗状況などなんら情報を提供することなく、ただ時間ばかりが費やされているようだ。
その第三者委員会にもある疑念が持ち上がっているようだが、公平、誠実に、真実のみを究明してもらいたい。

遺族から悲痛とも云える手記が発表された。

以上の手記のなかに、母親が教頭から伝えられたあまりにも衝撃的な言葉がある。

教頭が母親に対していい放った言葉
「10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来どっちが大切ですか」
「10人ですよ。1人のために10人の未来をつぶしていいんですか」
「どっちが将来の日本のためになりますか。もう一度、冷静に考えてみてください」


娘がイジメを受け「死にたい」「死にたい」といい、思い悩む様子に耐えかねた母親は担任に相談すると、「デートがあるから後で」と断られ、頼りになりそうな教頭にすがる思いで相談を持ちかけると、上記のような信じ難い言葉が返ってきたそうだ。
実に信じ難い言葉である。
本当に教育者なのだろうか。加害者を庇い、被害者を見捨てていい筈がないではないか。許し難い。
それでも人間か? いや、獣よりも劣る輩である。

近年、野生動物の動向が多くの動画で紹介されるようになったが、この動物たちの方が遥かに心が温かい。


「もう一度、冷静に考えてみてください」とのことだが、冷静に考えなければならないのは教頭の方だ。

とても看過できない、絶対に風化させてはならないイジメ事件である。
それらの酷く悲しいイジメを無くす為に、人材育成家で慈善活動家の加藤秀視氏が100万人の署名活動を展開している。
100万人の署名を持って政治や行政に訴えかけることによって、今迄のような生ぬるいイジメ対策が一変するものと期待できる。

100万人署名活動>>


フォト短歌「雨が潤す」  

613.イジメ問題「良民の意思、国民の声」


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