エッセイコーナー
703.禍福は糾える縄の如し  2022年6月23日

卒寿の母が入院した。
私の記憶では、今迄に母が入院したことを覚えていない。
歳もとしだけに致し方ないが、華奢なわりには意外と丈夫な母が・・・。

2・3日前より喉が痛いと云い出し、熱は37度3分。
元々平熱が高いこともあり、あまり気にはしていなかったが、一昨日の朝の検温では38度3分。下痢が酷いとの訴えもあり、下痢止めとうがい薬を買ってくるように頼まれた。
その前に、かかりつけ医に相談すべきだと思ったが、生憎主治医は未だ入院中。はてさてどうしたものか。
何れにしても素人判断は禁物。
かかりつけの薬局に相談しに行ったところ、喉の痛み、高熱、下痢の症状などからコロナの疑いがあるとのこと。
「ナニッ・・・」高齢でしかも血圧や心臓の薬を服用している。最悪の状態が脳裏をよぎった。
薬剤師が保健所に相談した方が良いとのことで、早速地元の保健所に電話を入れた。

しかしながら心当たりのある病院に相談するように促されるのみ。
対応に不満はあるが致し方なし。それだけ忙しいのであろう。
止む無く、私のかかりつけの病院に相談すると、取り敢えず連れて来てみて下さいとのことだったので、そのことを母に伝えると、下痢が酷いのでどこにも行きたくないと懇願された。
仕方がないのでもう暫く様子をみることにした。

ワクチンは3度接種。普段から人との接触を避け、アルコール消毒は勿論のこと、自宅でも仕切板を設けるなどして感染対策を怠ることはなかった。勿論、年老いた母と同居の為、私も感染対策を徹底していた。
翌朝、母の様子を見に行くと、熱は38度5分、前日より高くなっていた。下痢の症状も未だに治まってはいないようだ。
朝食を用意したが、少量の白米と味噌汁、バナナ程度の少な目の朝食をとった。元々少食なのであまり気にはしなかったが、食器の洗浄が終わり、ふと母の様子を見に行くと、ベットの横で動けなくなっていた。

「こりゃまずい」と救急車を呼ぶことにした。救急車の要請は、4・5年前に父が倒れて以来3度目である。
主治医が入院中の為、結局地元の基幹病院に搬送された。検査の結果、幸いにもコロナには感染していなかったものの、発熱や下痢などの諸症状から入院することになった。
そんな母の入院もあり、昨日はかなり落ち込んだ。
疲れもかなり溜まったが、海の向こうで同じ岩手県出身の大谷翔平選手のスリーラン2発打。8打点の吉報や、国内では佐々木朗希選手の9奪三振7回無失点で今季6勝目の大活躍に、お陰様で疲れもすっ飛んだ感じである。感謝!感謝!!


フォト短歌「大谷ハナビ」


≪return    Tweet   
 スポンサード リンク (Sponsored Link)
  注:当サイトは著作権を放棄しておりません。引用する場合はルールをしっかりと守るようご注意願います。