エッセイコーナー
740.苛政猛虎  2022年10月20日

どこまで紐づけし、管理すれば気が済むのか。
2024年秋迄に今の健康保険証を廃止。マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替えると河野デジタル相が正式に発表した。
マイナンバーカードはそもそも任意だった筈。
情報を一元化される懸念、「管理される」ことに対する違和感、その根底には政府への不信感がある。

今回の河野氏によるマイナンバーカードの強硬発言は、独善的であり圧政的以外の何物でもない。
「俺の云う事を黙って聞け」との強権的な押し付けは、民主主義の冒涜であり、民主主義の根幹を揺るがしかねないと云っても過言ではない。まさに権力の乱用である。
管理のし易さを一方的に押し付ける行為は、戦時下の強権体制そのものであり、断固として許し難い。
確かに、河野氏の機動力はワクチンの確保などで大いに貢献した。そのことは十分に認める。
「国民を守る」と云う意味での強さは、実に頼もしい。

しかしながら、その頼もしき強引さを、強硬的な態度で弱者の国民に向けるのは如何なものか。
河野氏は記者会見で「利便性が高まる」と強調しているようだが、管理する側の利便性は高まるかもしれないが、不必要だと思っている者にとっては非常に不便である。
個人情報漏洩等のセキュリティー問題にも懸念を抱くが、マイナンバーカードの利便性云々よりも、何よりも、権力を振りかざす強権的な態度はとても容認し難い。


フォト短歌「里の秋」  


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