エッセイコーナー
184.熊本地震  2016年4月17日

熊本地震の災害対応をめぐり、与野党による罵り合いなど、鍔迫り合いが繰り広げられているとのこと。
そんな時ではないというのに。「不謹慎だ」と云わざるを得ない。
今は与野党の垣根を取っ払って互いに協力しあい、被災者支援にあたるべき時だと云うのに、いったい何をやってるのか。九州地方の被災地では、地震の恐怖に怯えながら、生きた心地のしない状況のなかで必死に頑張っている。揉めている時ではないだろう。
我々東北の人間も5年前の東日本大震災の折り、地震発生直後から電気がストップした為に、テレビもダメ、電話も不通、水も出ない。周りの状況が全くつかめない状態が暫く続いた。

唯一、外部の情報を知ることが出来たのはラジオだった。
しかしながら残念なことに、スイッチを入れると国会議員らの政府(民主党当時)に対する批判ばかり。
「批判するより先ず政府に協力すべき時だろうが」「そんな事は後でやれ」もっと今必要としている、大切で身近な情報を何故もっと早く放送しないのかと、た だただ呆れるばかりであった。ただ今回の放送局の対応は、被災地の身近で必要な情報を随時提供しているようだ。

また、それ以外に非常に気になるのは、震源地から遠いとの判断からか、川内原発が未だ稼働していることだ。なぜストップしないのだろうか?
電力供給、電源確保はよく理解できるが、しかしながらいざ事が起きてからでは絶対に遅い。

現在頻発する大地震の震源地より南の活断層も、既に地震活動が活発化しているとの専門家の発表があった。
今回の地震活動から誘発され、何処が活発化しどう活動するかは神のみぞ知るということだろう。「絶対に安全だ」などと云うのは正しく絵空事であり、間違いなく現実的ではない。
万が一の事態を想定し、早急にストップすべきではないだろうか。
今回の群発地震は過去に例のない、不規則性があるとのことなので、不安材料は出来るだけ、しかも早急に払拭するのが賢明であろう。早め早めの対応を期待したい。
福島原発事故による風評被害などに苦められた東北地方の人間として、同じような苦渋や辛酸を九州地方の人たちには絶対に嘗めて欲しくはない。

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熊本地震に台湾の支援拡大 「日本の友人は常に最大の協力をしてくれた」


フォト短歌「熊本地震」 フォト短歌「桜は桜」  


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