エッセイコーナー
513.苦きメモ書き  2020年8月12日

コロナ禍に於いて、2020年の盂蘭盆会を明日迎える。
ご先祖のご供養の為に、PCR検査を2度も受け、感染していないことを確かめ、慎重を期して郷里の青森に帰省した人物に対して、「くるな」とのメモ書きが玄関近くに置いてあったとのこと。
確かに、感染の恐怖から、いたたまれなくなり、そのような行為に出たのであろう。地方に住む者として分からない訳ではない。
私自身も、他県ナンバーを見ると一瞬構えてしまう。これが偽らざる現実なのだ。

我が家では、首都圏に住む息子ら夫婦が休みを利用して帰省する予定だったが、已む無く断念した。
一献交わしながら積もる話を楽しみにしてしたのだったが、これもまた致し方なし。今夏は寂しいお盆になりそうだ。
メモ書きを残した人物も、おそらくは我家と同じように、子供らか或いは親戚らが、帰省を断念したのかもしれない。
しかしながら、かと云って、冷たく遇うのはいかがなものであろうか。
たろえ歓迎されないことであったとしても、決して中傷などしてはいけない。同じ人間として恥ずべき行為である。
逆の立場だったとしたら、どう思うだろうか・・・。

前述したように、他県ナンバーを見る度に構えることもある我々地方の人間は、かなりピリピリしている、ように思う。高齢者との同居、医療はそれ程充実しているようにも思えず、心配な面が多々あるのだ。
出来ることなら来てほしくないと云うのが本音だろう。
ただそこで、一番問題なのは、そんな地方の実情を知りながらも、Go To トラブルキャンペーンが未だに継続されていることだ。

経済対策は勿論重要だが、最近になって新型コロナの特徴が次第に明るみになってきている。重症化は勿論怖いが、順調に回復したとしても後遺症で悩まされている人たちがかなりいるとのこと。
となるとやはり感染しないようにするしかない。その為にも、Go To トラブルキャンペーンなどは直ちに打ち切り、人の移動を出来きるだけ抑える必要があるのではないだろうか。それによって痛手を被る観光業者をはじめとする企業や個人への十二分な支援、助成を直ちに励行することを、国に求めたい。
その財源や助成の内容については以前当サイトでも紹介したとおりである。

ここ最近、コロナ対応について、国は自治体に丸投げしているように思えてならない。国難とも云える新型コロナ危機、総理がしっかりとリーダーシップを執り、この難局を乗り越えていただきたい。
もし、疲労困憊で体調が良くないと云うのならば、総理に代わる人材、副総理?や幹事長?に代わって陣頭指揮を執っていただきたい。ただ、この国難とも云える難局を乗り切る為には、大胆な発想と実行力が必要であり、不屈の精神の持ち主でなければ絶対に無理である。

そんな意味に於いて、MMC理論を理解する参議院議員の西田昌司氏以外に、いないのではないだろうか。
コロナの影響による6月・7月の企業倒産数は、各月ともに100社を超えているとのこと。一刻も早い大胆な施策、十分な支援、迅速な対応をお願いしたい。


フォト詩歌「里山夕暮」 フォト短歌「ベリー」


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