エッセイコーナー
473.三つの密  2020年3月31日

志村けんさんの死はあまりにも衝撃だった。
新型コロナの危険性や恐ろしさを改めて教えられたような気がする。
「明日は我が身」目に見えないウイルスや放射能の危険性を、改めて認識しなければならない。
志村さんの死は、危険への認識をあらたにすべく、警鐘を鳴らしたのではないだろうか。
若人にもそのことをしっかりと肝に銘じ、受け止めてほしい。決して高を括り、新型コロナを甘く見てはいけない。

約6億人が感染し、少なくとも2000万人(一説には 4000 万人)以上の死者を出したとされるパンデミック「スペイン風邪」。今からちょうど100年前、全世界に猛威をふるった。
医師で歌人の斎藤茂吉翁も1920年1月6日に感染した。生死を彷徨い2月14日迄病臥にあったそうだが、幸運にも生還を果たし、その後の活躍は周知のとおりである。
その時に詠んだ一首が、「はやりかぜ一年ひととせおそれ過ぎ来しが吾は臥こやせりて現うつつともなし」

茂吉翁は約50日間も病床に臥せっていたとのことだが、当時からみれば医学は確実に進歩している。
とは云え、今現在新型コロナの特効薬は未だ見つかってはおらず、また、ワクチンも未だ開発されていない。
昨日亡くなった志村けんさんの死を無駄にしない為にも、会見で小池都知事が云った三つの密「換気の悪い密閉空間」「多くの人が密集」「近距離での密接した会話」を避け、手洗いやうがいをしっかりと励行したいものである。


フォト短歌「糸」  


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