エッセイコーナー
335.虹と紅葉と青空  2018年11月1日

北から音もなく、寒さが気配を殺しながらジワりジワりと滲みよってくる。
「ジワりジワり」と云えば、冬を迎え暖房費が頭痛の種だと云うのに、ガソリンや灯油価格もジワジワと高騰している今日このごろ。
極力無駄使いを抑えるべく、「行ったついで」にその他の用足しをすると云った効率性を念頭に置きながら、ハンドルを握るように努めている。

昨日は北上方面に足を運んだ折、帰りは胆沢ダム湖周辺の紅葉、胆沢ダムから真湯(一関市)方面に抜ける栗駒・焼石ホットライン沿道の紅葉を写真に収めようと、農免農道の奥州市若柳の十字路から西にハンドルを切ることにした。
紅葉を見物するにも小腹が減るだろうと、北上インター近くのコンビニに立ち寄り、おにぎりやお茶などを買い求めることにした。ところが、精算額が777円と縁起の良さそうな金額。そんなこともあり、フォトジェニックにめぐり会うのではないかと淡い期待を持ちながらハンドルを握った。

天気予報は曇り。
時間帯が既にお昼を回っていたので、曇りならばピーカンの心配はないとふんでいたが、生憎の雨。
途中引き返そうかとも思ったが、777を信じて進むことにした。
その甲斐あってか、胆沢ダム湖周辺の上空はところどころ晴れ間が差してきたのだった。

紅葉は未だ早いようだが、雨上がりの副産物として、綺麗で幻想的な虹と紅葉と青空の風景を撮影することができた。また、ダム湖の駐車場にはご年配の刀自3名が私を呼び止め、写真を撮ってくれないかと頼まれた。渡されたカメラはガラ系の携帯カメラとあって、撮影の出来云々は推して知るべし。撮影結果の可否は知る由も無いが、大変喜んでおられたことに、これもまた777の賜物ではないかと思いながら、その場を後にしたのだった。
岩手県南地方の紅葉の見頃は、未だもうちょっと先のようだ。一週間後に、また同じルートを回遊してみたい。


フォト短歌「虹と紅葉と青空」  

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