エッセイコーナー
737.大谷翔平選手の今があるのは  2022年10月13日

昨年今年と、大谷翔平選手の活躍ぶりは目を見張る、いや、凄まじいものがある。
昨年の本塁打は46本。
今年は34本だが、投手としては14勝を上げ、更には投手及び打者ともに史上初のダブル規定クリア。
途轍も無い記録、偉業を成し遂げたと云っても過言ではない。

また、大谷選手の驚くべきところは脚力にもある。
打ってから一塁ベースを踏む迄の時間が4秒を切る3,99秒。大リーグ中ナンバー・ワンだそうだ。
正しく超人だ。
「大谷の上に大谷なし、大谷の下に大谷なし」唯一無二の存在である。

大谷選手の凄さ、素晴らしさは勿論持って生まれたセンス、才能によろところが大きいが、なんと云っても野球に対する真摯な姿勢、直向きな態度と努力によるものではないだろうか。
二刀流として今の活躍があるのは、ご両親を初め高校時代の恩師、佐々木監督は勿論だが、何と云ってもプロ入団の折、当時日本ハムの栗山元監督の寛大なる許容心がなければ今の活躍はないのではないだろうか。

入団当時は投打の二刀流について、「甘えるんじゃない」と云った冷ややかな見方、声が巷から聞こえてきた。
確かに、プロには全国のセンスある選手らの中から、更に選りすぐりのごく一部の選手のみの入団が許される厳しい世界だ。特別に絞られた選手の集合体であり、打者ないし投手に専念するのが云わば常識と考えられていた。
その常識を否定する大谷選手の行為を、良く思われなかったのは当然のことかも知れない。

しかしながら大谷選手は、初志を貫き、あらゆる圧力にもめげることなく、自力で過去の常識を打ち破ってきた。
かくいう私も当時は投手に専念すべきだと思っていたが、ことごとく「常識」「固定観念」を打ち破られた。が、これ程気持ちの良い敗北は今まで経験したことがあるだろうか。
大谷選手の更なる活躍を大いに期待するとともに、怪我のないよう願って已まない。


フォト短歌「風音」  


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