エッセイコーナー
472.柔軟な支援体制を  2020年3月28日

武漢を発生源とする新型コロナウイルスの瀰漫は留まることを知らず、東京都では昨日も40名の新たな感染者が確認された。一昨日は47名、一昨々日41名と3日連続で40名を超える感染者が出ている。
世界ではイタリアやフランスを初めとして欧州の急増。また、ここにきてアメリカでもかなり感染者が増えている。
世界中で留まることを知らず凄まじい勢いで感染拡大が進んでいる。
一刻も早い終息を願うばかりである。

そんななか、サプライチェーン等への影響は甚大で、経済に大きなダメージを与えている。
需要と供給両面の停滞は、企業倒産を生み、失業、失職の果てには国の破綻、社会の崩壊をも孕んでいると云っても過言ではない。今は兎にも角にも、医療面での新型コロナ対策や緊急経済対策が必要である。

医療面では、クラスターやオーバーシュートなどへの対応として、医療体制の強化や施設の更なる充実を図る必要がある。先手先手の迅速な対応が求められている。
また、経済面では、消費税の減税か現金給付及び商品券給付等で迷走しているようだが、国民の不安を解消する為にも、隅々までしっかりと目を凝らし、気を配り、目的を明確にしながら政策を迅速に、しかもしっかりと立ててほしい。
また、今回の新型コロナ問題に端を発し、入国制限などにより外国人旅行客が激減した。人の流れが止まってしまった訳だが、そのことによって一番ダメージを受けているのは、なんと云っても観光業界だろう。ましてや東京オリパラピックの1年間延期を受け、その損失は計り知れない。

航空会社を初めとして、ホテル業界や食べ物業界、旅行代理店や旅行専門のサイト運営会社(日本の良さを世界に発信しているサイト)などなど、観光業界に携わる全ての企業や個人事業主への支援が必要だ。しかも待ったなしだ。
その為には支援窓口の設置などが必要だが、一応、経済産業省のホームページを確認すると既に手を打っているようだ。
ただ、そこで問題なのが手続きのやりやすさと簡易性だ。一般の企業であれば、スタッフも多いことから問題はないだろうが、個人事業主の場合はちょっと敷居が高いなどの問題があるのではないだろうか。

そのことも踏まえた上で、ホームページ上に相談窓口を設置し、手続きもネット上で行えるようにしたらどうだろうか。いずれにしても利用者側の立場になって考え、気配りのある窓口を目指してほしい。外出自粛の観点からも。
蓋し、そのことは相談窓口のみにあらずである。
因みに、政府系金融機関の日本政策金融公庫や各ハローワークで相談窓口が解説されているようだが、前述したように個人の利用者にとっては敷居が高いように感じられる。

また、今回のような世界的流行(パンデミック)の場合、一国の問題解決ではあまりにも厳しいのではないだろうか。
英国のブラウン元首相の云うように、一時的にでも、暫定的な「世界政府」を設立し、医療・経済両面での危機に対応する必要があるのではないだろうか。
そのためには世界のリーダーとなる人材が必要だが、果して誰が?・・・。


フォト短歌「調べ」  


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