エッセイコーナー
533.鳥の恩返し  2020年10月16日

Youtube内をサーフィンしていると、『鳥の恩返し』と云うタイトルが気になった。
前編は南アフリカでの話しのようだ。怪我をしたミミジクを助け、2か月間自宅で面倒をみ、体力の回復を確認してから自然に帰したとのこと。
自然に戻ったミミジクは、ネズミやヘビなどの餌を銜えながら度々恩人宅を訪れたとのことである。
2か月間保護された自宅には飼い猫もおり、その猫とも仲良くなっていたとのこと。
助けてもらった恩返しにと、ネズミやヘビなどの餌を持ってきたようである。
鳥たちにも感謝の気持ち、謝恩の心があるのだろうか・・・。

今年の4月、我が家の庭の片隅に一羽のヒヨドリがうずくまっていた。どうしたのかと疑問に思い近づいてみたが、一向に逃げようともしなかった。よく見ると羽が地面に垂れていた。
このままでは近所の猫の餌になる。可哀そうだと思いながらも、それもまた自然界の営み。手を出すべきか否か一瞬脳裏を過ったものの、やはりこのままにしておく訳にはいかなかった。猫に見つからないようにと高い場所に移し、水と米を傍に置いてその場を離れた。
2時間程経ってから様子を見に行くと、ヒヨドリは既に立ち去っていた。
それから数日後の朝だった。
散歩から戻り、庭を歩いていると、この辺では見たことのない縞模様の小さなヘビが横たわっていた。
その場所は数日前にヒヨドリがうずくまっていた場所であった。


フォト短歌「ぼなりし声」  



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