エッセイコーナー
224.地球外生命体  2017年1月16日

「地球外生命体」つまり「エイリアン」と聞くと、SF映画の世界、或いは「絵空事」とひと言でかたをつけたがる人たちが殆どだろう。
特に昨今、科学技術の進歩がめざましいと思われるなかで、科学的に立証されなければ非現実的であると一笑に付されるのが現実であろう。
しかしながらもう少々思考を深めてみると、その一笑は間違いであることに気づく筈だ。
先日、どこかの番組で、新進気鋭の物理学者が宇宙の謎を紐解くと云った内容の特別番組があった。しかしながらどの学者も、どんな学説も「有限」を前提とした理論を組み立てているように思えてならない。

「宇宙の先は真っ暗闇の暗黒の世界である」との論理で進めようとしていたが、例えそうであったとしても、その暗黒の世界もまた宇宙であると云うべきではないだろうか。
また、異次元の世界を肯定する論理となるとあまりにも複雑極まりない空想の世界に突入するので、今、現実的に我々が生存し、食べたり、悲しんだり、喜んだり、日常生活を営む空間の3次元を前提とする考えで云うと、宇宙には果てがなく、限りがない。つまり無限だ。
どこ迄行っても、仮に光と同じ速さの乗り物に乗って1000年(1000光年)移動しようが、10万光年先に進もうが、1千万年光のスピードで行くところまで行ったとしても、また先に、そのまた先に同じような空間、つまり宇宙が無限に続き、限りなく広がっている。
正確には、広がっていると云う表現は適切でないのかもしれない。

宇宙のどこから見ても、我々が住む地球もまた一つの星、小さな星屑にすぎない。
そんなことから、地球と同じ、或いは同じような星があってもおかしくはないのである。「無い」と断言すること自体、明らかに間違いであると云わざるを得ない。
現に、太陽系外の惑星に、地球と似た惑星が23個も発見されたとのことだ。なかでもオーストラリアのニューサウスウェールズ大学のクリス・テイニー教授らの研究チームによって発見された、地球から16光年の距離にある「グリーゼ832c」は、春夏秋冬の四季もあり、地球と極めて似た特性を持つと云われている。
空気があって水が存在するであろうそれらの星の存在が、天体望遠鏡の技術の進歩によって確認されている。
我々人類と、似通った生命体が存在しても何らおかしくはないのである。

英国の宇宙物理学者ホーキング博士が、昨年の9月、「人類に友好的ではない」エイリアンに対して人類は警戒を持たなければならないとの警告を発していた。
「SF映画の世界では?」と云いたいところだが、確かに、決して絵空事でも、空想の世界の話でもなさそうだ。
博士は、「彼らと安易にコンタクトをとることは警戒しなければならない」「人類文明を上回る高度な文明を持つエイリアンに遭遇すれば、北米の先住民がコロンブスに遭遇した時のように良いことはないだろう」と述べている。

我々人類よりも遥かに高度な文明を持つ生命体がいるのかもしれない。そして我々よりも遥かに高度な科学技術を持っているのかもしれない。
前述のとおり、度々テレビ番組でも特集が組まれる「未確認飛行物体(UFO)」の存在を否定すること自体、明らかに間違いであると云わざるを得ない。

宇宙の起源や宇宙の未来、宇宙の謎や理解を深め、真実を探ることは、夢があり、何ら問題はないのかもしれない。
しかしながら、これまでにも何度も繰り返されてきたが、探究心があまりにも強過ぎる為、自然破壊や取り返しのつかない悪夢を幾度となく観ており、体験しているのも事実である。
決して触ってはいけないものに触り、刺激してはならないものを刺激するなど、「藪蛇」にならぬことを祈るばかりだ。
ただ、確かに、未知なるものへの興味、憧憬もまた決して否定し難いと云うのが偽らざる本音であり、探究心や追求心を頭ごなしに封印すると云うのは、甚だ難しいことなのかもしれない。


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